曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2020.01.02

謹賀新年

明けましておめでとうごさいます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

今年は
布施のひとつ
愛語を心掛けます

禅のことば

2019.12.31

大晦日

令和元年大晦日です。
今日の八王子はなんと
17度。日差しもたっぷりで暖かいです。
かと思えば、大好きなスキー場には
雪がなく残念です。
私はまだまだ今夜の二年参りのために
掃除中です。

大晦日。
晦日(みそか)の「晦」という字は、
暗いという意味です。
晦日は、一年で最も光のない暗い日ということです。
仏教では、光のない闇の世界を無明(むみょう)といい、
煩悩(ぼんのう)のことを指します。
「除夜」とは、文字通り夜を除くことで、
108こあるといわれる無明の煩悩の闇を
鐘をついて一つ一つ除き
新しい年の輝ける希望の光を迎えるのです。
皎月院では、鐘つきの、鐘楼堂が有りませんが
二年参りの読経にて
新年を迎えたいと思います。

禅のことば

2019.12.28

十三仏

本日は今年最後の法要でした。

年回忌と十三仏の関わりとして
曹洞宗では一般的に用いられおります
中陰と年回忌の「守り本尊」として十三仏があります。
亡くなられた日より

初七日(しょなのか) 初願忌(しょがんき) 「不動明王」
二七日(ふたなのか) 以芳忌(いほうき) 「釈迦如来」
三七日(みなのか) 洒水忌(しゃすいき)「文殊菩薩」
四七日(よなのか) 阿経忌(あきょうき)「普賢菩薩」
五七日(いつなのか) 小練忌(しょうれんき)「地蔵菩薩」
六七日(むなのか) 檀弘忌(だんこうき)「弥勒菩薩」
七七日 大練忌(だいれんき)「薬師如来」
百ケ日 卒哭忌(そっこくき)「観世音菩薩」
一周忌 小祥忌(しようじょうき)「勢至菩薩」
三回忌 大祥忌(だいしょうき)「阿弥陀如来」
七回忌 休広忌(きゅうこうき)「阿閦如来」
十三回忌 称名忌(しょうみょうき)「大日如来」 
十七回忌 慈明忌(じみょうき)
二十三回忌 思実忌(しじつき)
二十七回忌 忍光忌(にんこうき) 
三十三回忌 清浄本然忌(しょうじょうほんねんき)「虚空蔵菩薩」
五十回忌 阿円忌(あえんき)
百回忌 一会忌(いちえき)

その後は、50年ごとに遠忌(おんき)または
大遠忌(だいおんき)と名称が変わりますが
世代を越えても追善供養として営みますし、
メインで法要も致します。

禅のことば

2019.12.20

布施

お釈迦様の教えにそって
生活していくための具体的な行動方針に
四つあります。
布施・愛語・利行・同事です。
その1つ、布施には
読経し説法し、詠讃歌を唱える法施
骨身を惜しまず人に尽くす身施
経済的に援助する財施
があります。
その財施には
「無財の七施」(むざいのしちせ)があります。

「無財の七施」は、
お金や物のある無しではなく
誰にでも実践できる「思いやり」の行いです。

1、眼施(がんせ)
優しい眼差しで人に接すること。
目から相手に自分の心は伝わるものです。

2、和顔施(わがんせ)
優しい顔、笑顔で人に接すること。
笑顔は相手を幸せな気持ちにさせます。

3、言辞施(ごんじせ)
愛語施(あいごせ)とも呼ばれます。
優しい言葉で接すること。
思いやり愛のある言葉をかけること。

4、身施(しんせ)
自分の身体を使って奉仕すること。
困っている人を自分の身体を使って助けてあげること。

5、心施(しんせ)
思いやりの心を持つこと。
他の人に気を配ること。

6、床座施(しょうざせ)
席や場所を譲ること。

7、房舎施(ぼうしゃせ)
雨風をしのぐ場所を与えること。
自分の家を提供すること。
雨の時に相手に傘を差し掛けること。
等です。

禅のことば

2019.12.09

慧可断臂

本日は断臂摂心(だんぴせっしん)

断臂というのは「臂(ひじ)を断つ」という意味です。
中国禅宗の二祖である慧可大師(えかだいし)が、
少林寺で壁に向かって座り続けていた
中国禅宗の初祖 達磨大師に弟子入りするとき
自分の臂(ひじ)を断った故事を指すものです。


こちらはとても有名な雪舟作の
『慧可断臂図(えかだんぴず)』(国宝)です。
室町時代中ごろ、明応5年(1496)の作品だそうです。

この絵を見ますと、
洞窟のなかで坐禅をされているのが、菩提達磨大和尚です。
また手前にいるのが、神光(しんこう)という人物で、
後に慧可(えか)と呼ばれ、中国禅の第二祖として
また、お釈迦さまから数えますと29代目である太祖慧可大和尚です。

慧可大師は何度も達磨大師の元に通い、
禅の教え仏道を求めましたが、達磨大師はすぐには受け入れませんでした。
ある年の冬、雪が降り始め、
慧可大師の膝が雪に埋もれても達磨大師は振り向きもしませんでした。
ついに慧可大師は自分の求道心を示すために、
自分の左肘をおとし、達磨大師に差し出しました。
「慧可断臂図」は、これを描写されております。
良く見ますと断臂された腕の左端には赤い血がしたたれております。

もう一つの「慧可断臂図」として、

この場面の話は、北宋時代に編集された禅の歴史書の
『景徳伝灯録』に記されているようです。
江戸時代前期に活躍した白隠(はくいん)が描かれた
「慧可断臂図」です。
慧可大師が左手をグッと伸ばし、右手の刀でいましも自分の腕を切ろうとしているところの描写です。

お釈迦さまの教えが今尚続いているのは
多くの祖師さまがたの求道心なのです。
報恩感謝

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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