曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2017.11.25

大権修理菩薩

大権修理菩薩(だいげんしゅりぼさつ)

曹洞宗のお寺の本堂正面右奥で、片手を額にあてて
遠くを眺めているのが大権さまです。
これは海の向こうの船をながめ、見守っている様子を表しています。

大権さまは、神通力によりお釈迦さまの遺骨を納めた
舎利塔を守るために、インドから中国にやってきたと言われています。
また、航海を安全に行うために皆を守る神としても信仰されておりました。
中国から日本へと戻られる道元さまと一緒に来られたともされており、
曹洞宗の教えをお守りする仏さまとして信仰されるようになり、
多くのお寺で、建物を守る、土地神、伽藍神として見守られております。


これは富山県高岡市のお寺 瑞龍寺さまの大権さまです

禅のことば

2017.11.23

五輪塔

五輪塔は、お釈迦さまをなぞらえるものとして
造立されていることから、
それぞれの形は
頭頂(宝珠)、顔(半月)、胸(三角)、
腹(円)、足(四角)を象徴して造られています。
また、五つの形には梵字が一字ずつ刻まれており、
頭頂から順に キャ、カ、ラ、バ、アと読み
意味は、空、風、火、水、地 に相当します。
人間を構成している四つの要素、風、火、水、地の「四大」と、
それらはすべて無常な存在であることを意味する
「空」の要素を入れた「五大」が表現されています。

また木の板で作られている板塔婆、卒塔婆。
卒塔婆はストゥーパを音訳したものですので、
本質的にはストゥーパや五輪塔と同じ意義のものとなります。
お塔婆を建てることは、五輪塔を建てることと同じ意義であり、
お釈迦さまの姿を造立することと同じ功徳があると考えられております。
そのような善い行いが故人にとっての供養にもなるとされることから、
ご法事などではお塔婆が用いられているのです。


京都駅のクリスマスツリー🎄でした。

禅のことば

2017.11.21

ご法事

法事
 善行を積み 故人を供養す
 親族は再び一堂に会す
 故人の冥福を祈るため。
 仏さまとなった故人を尊ぶため。

 現代を生きる人々には多様な人生観をもっているように思えます。
死んでしまったらすべておしまい。
そのような人生観をもっている方も少なくはないとも思います。
しかし、命の終わりと関係の終わりは必ずも一致しません。
大切な方が亡くなってしまったとしても、
その方との関係が途切れてしまうわけではないのです。
 故人の姿を想い、慕い、祈るとき、故人さまのおかげで
今の自分があるという事実に気が付きます。
私たちが心に故人を感じているとき、
諸々の理屈をこえて、故人は確かに私たちの心のなかに生きているのです。
心のなかに生き続ける故人がいる限り、
私たちと故人との関係に終わりはありません。

故人さまやご先祖さまの冥福を祈るご法事は、
私たち自身が無事平穏で、心安らかに暮らしていることを
伝える日でもあるのかもしれません。

日々の生活を正すように心がけたいものです。

禅のことば

2017.11.19

仏壇

ご先祖さまとつながる やすらぎの場所

ロウソクに火を灯し、線香をお供えし
鈴を鳴らし お経を唱える

お仏壇にお供えする仏具のなかには、
三具足(みつぐそく)があります。

お線香を供える香炉
 お線香の香りがくまなく行き渡、心と空間を清浄いたします。
お花を立てる花器
 朗らかな花が心を穏やかにし、ゆとりと潤いをもたらします。
ロウソクを立てる燭台
 ロウソクの火が心の闇を照らし、歩むべき道を正しく示します。

この三つの仏具のことを三具足といい
日々の供養の土台となっております。

その他にも、
ご飯を炊いた最初のご飯をお供えしたり、お茶やお水、
お膳をお供えされたりすることも大切なご供養です。
お膳は ご飯、汁物、煮物、和え物(酢の物)、香物(漬物)の五つです。
 しかしこれにこだわらずに、故人さまが好きだったもの、
喜びそうなものをお供えするとして、皆さま方の心を大切にしてください。

禅のことば

2017.10.23

洒水(しゃすい)

洒水(しゃすい)

洒とは、うやうやしく水を灌(そそ)ぐ意、
ですので、水を高く上から捧げてそそぐ、
そのことから物事が鮮やかになることを意味します。

逆に灑水(しゃすい)と書く場合は、
水を下にそそぎきよらかにする。

単に水をそそぐのと、上に捧げてからそそぐのとの
違いがあるとされております。

水は汚れを除き、清浄にする
罪障消除の功徳がある。
水は万物を育成する。
水がなかったら生物の芽はでない。
ですので、水は万物育成水であり、慈水であります。

人生は産湯に始まり、末期の水で終わる
人間は水に生まれ、水に生き、水に終わる
ということにもなるのではないでしょうか。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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