曹洞宗 常圓山 皎月院

皎月院TOP > 禅のことば

禅のことば

2018.08.02

三黙道場

三黙道場(さんもくどうじょう)

これは、修行道場にて
特に沈黙して自分の心を見つめる。
私語を禁止した特別な修行場所です。
1、僧堂 (坐禅堂)修行僧が坐禅や食事、睡眠などを
する日々の修行の根本となる建物で、
中心には聖僧さまをお祀りしております。
2、浴司 浴室のことです。身とこころを浄める道場。
跋陀婆羅菩薩をお祀りしております。
3、東司 お手洗のことです。身体の調子を整える道場。
烏枢沙摩明王をお祀りしております。

禅のことば

2018.08.01

住職になるには 最終回

最後に
自らが法幢師(ほうどうし)となり、
一座の首座(しゅそ)を受け入れ
お釈迦さまが制を定めた修行法で
90日間閉門修行することをいいます。
また、
一寺の住職として檀信徒や近隣寺院に対して法座上から
法を説く機会を始め、檀信徒教化を行うことを
『建法幢(けんぽうどう)』といいます。

これが終わりますと
「大和尚(だいおしょう)」となり、
言うことができます。


こちらの写真は
お隣、小津町法心寺さまの結制安居の
法戦式のものです。

禅のことば

2018.07.24

住職になるには5

引き続き

「伝法(でんぽう)」ですが、
とても大事な儀式です。

曹洞宗で定めている方法に則って七日間行われます。
改めて師匠から菩薩戒を受けます。
そしてさらには、授戒作法などを受け継いだり、
歴代祖師方から受け継いできた
証明書の作成をし、師匠から頂いたりと、
とても大事な七日間です。

また、この伝法が終わりますと、
福井県にあります、大本山永平寺と
神奈川鶴見の大本山總持寺の
両大本山へ行きまして、
住職として一日勤めます。
これを

『瑞世(ずいせ)』と言います。

それまでは黒いお袈裟でしたが、
これからは色の付いたお袈裟(色衣)を
着けることが許されます。
この「瑞世」「転衣」が終わりますと
ようやく「和尚(おしょう)」という法階になります。
ですので、和尚さんと呼ばれるには
ここまでしなくてはならないのです。



弟の大本山總持寺さまでの瑞世の模様です。

禅のことば

2018.07.22

住職になるには4

結制安居(けっせいあんご)が終わりますと
『転衣(てんえ)』
転衣とは、今まで着ていた黒い衣から
色の衣へと転ずることです。
これは、修行が進み、師匠から認められた弟子は、
お釈迦さまから弟子の摩訶迦葉(まかかしょう)尊者へ
そして中国禅の初祖 菩提達磨(ぼだいだるま)により
中国祖師方々へ
如浄禅師さまから曹洞宗ご開山道元禅師さまへと
脈々と続き、皎月院住職から私に受け継いでいる最中でございます。
これを『伝法(でんぽう)』または、『嗣法(しほう)』といいます。


道元禅師さまの教えを広め、今の曹洞宗が確立できたのは、
4代 瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)禅師によります。
この写真は、總持寺祖院にあります瑩山さまの霊廟です。

禅のことば

2018.07.21

住職になるには3

「立身(りっしん)」とは、
結制安居(けっせいあんご)という修行の時に
「首座(しゅそ)」
として身を立てることをいいます。

「結制安居(けっせいあんご)」とは、
お釈迦さまが制を定めた修行法で、
今では、僧堂やお寺にて90日間という
まとまった期間修行することを言ってます。

首座(しゅそ)とは、
修行僧の筆頭として模範となり、
誰よりも率先して修行ができる人をさします。

この結制安居に入る前には必ず、
首座としての力量を試され、また示す
「首座法戦式(しゅそほっせんしき)」法座(ほうざ)があります。
これは、首座として迎えてくれました師匠に代わり、
僧から仏の道理や質問に対して答えるという
問答をいたします。
それに答えてこそ
正式に結制安居の首座として認められます。

この「首座」が終わりますと、
法階が、「座元(ざげん)」となります。


お釈迦さまが、御説法された
霊鷲山(りょうじゅせん) インド研修の際 撮影

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

カテゴリー

最新の投稿

アーカイブ