曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば 季節

2023.03.21

WBC&お彼岸

2023/03/21

朝から野球!に大興奮でした

仲間を信じ続ける大切さ

村神様やっぱり凄かったですね

明日のアメリカとの決勝戦

本日は一粒万倍日、天赦日、寅の日、お彼岸のお中日、春分の日

開運の1日です

 

例年より暖かい3月の春彼岸

桜も半分以上ほど開花してます

「彼岸」は「波羅蜜多」または「到彼岸」とも言われ

人間の迷いや苦しみの世界を

「此岸しがん」とし

その生死の迷いや苦しみ乗り越えた「お悟りの境地」が

すなわち「涅槃」(ねはん)であり「到彼岸」と言います

一般的には「死後の世界」である

「あの世」や「極楽浄土」と理解されていますが

本来の「彼岸」は死後ではありません

今生きている間に「お悟りの境地」を目指しましょう

その為には功徳というポイントを積むことです

「六波羅蜜」の教えがまさに大切です

① 布施波羅蜜 -「檀那」(だぁな)財施(喜捨を行なう)

無畏施(不安を取り除く)

法施(仏法について教える)などの

「布施」をすることです。

② 持戒(じかい)波羅蜜-「尸羅」(しら)戒律を守ること。

三帰戒(仏法僧の三宝に帰依する)

三聚浄戒、十重禁戒などに規定された

戒律を守ることです。

③ 忍辱(にんにく)波羅蜜-「羼提」(せんだい)耐え忍ぶこと。

④ 精進波羅蜜-「毘梨耶(びりや)努力すること。

⑤ 禅定(ぜんじょう)波羅蜜-「禅那」(ぜんな)

神経を集中して散乱する心を安定させること。

⑥ 智慧波羅蜜 -「般若」(はんにゃ)諸法に通じる智慧であり

前の五波羅蜜は「般若波羅蜜」を成就するための

手段であり、この般若(智慧)波羅蜜によって

「彼岸」に至ることが説かれています。

禅のことば 仏さま

2023.02.10

涅槃寂静

お釈迦さま35歳の12月8日に成道されてから

45年間多くのお弟子に御説法され80歳を迎えられた

最後に留まっていたとされる霊鷲山を後にし

ガンジス川を渡り向かった先は

生まれ故郷のルンビニー

だが、老いと衰弱、そして病を患ったお釈迦さまは近くの村へ

そこで鍛冶屋の純陀(じゅんだ)という人物から食事の供養を受けました

それにより腹痛と下痢に侵されさらに死期がせまることとなります

(その食事はキノコとも言われております)

旅をさらに続け進まれましたが

クシナーラ近くの河のほとりに着かれると

従兄弟でもあった十大弟子多聞第一の阿難に

「私のために二本の並んだ沙羅の樹の間に、頭を北に向けて床を用意してくれ。アーナンダよ。私は疲れた。横になりたい」と

床についたお釈迦さまはお弟子さんたちへ

「皆の修行僧たちに告げよう

『もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成させなさい』と」

お釈迦さまは最後の説法として

自らの死をとおして

この世の中は皆無常である

成道し悟られた私(釈尊)でさえ死を迎えるのだと

 

お釈迦さまはこのようにも教えを遺されてます

「この世で自らを島とし、自らをたよりとして、他人をたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ」

お釈迦さまが最後に私たちへお伝え下さいました

これを日本では「自燈明、法燈明」の教えとしています

 

禅のことば 曹洞宗

2023.02.09

立春大吉

「立春大吉」や「鎮防火燭」

これは曹洞宗だけにあるもので、いちおう他宗には無いものとされてます

立春大吉は、曹洞宗の御開山である

高祖承陽大師であられる道元禅師さまから始まり

鎮防火燭の札は、4代目の

太祖常済大師であられる瑩山禅師さまから始められたものです

立春大吉は

「南謨(む)仏法僧宝大吉 立春大吉 一家祖師祖宗大吉 仏法弘通大吉大吉 祖道光揚大吉 寺門繁昌大吉 門子多集得人逢時天下帰崇吾道大吉大吉 大吉立春大吉

大吉開山永平大吉 道玄

寛元五年丁未立春大吉大吉」

(寛元四年には大仏寺から永平寺へと改めた年です

また、寛元五年(道元禅師さま48歳)は永平寺と称して初めて迎える立春です)

この句には大吉が十五あることから

十五大吉と称しています

 

 

禅のことば お経

2022.08.31

洗面

道元禅師さまは、日常生活や行持を大切にされとても綿密であられます

『正法眼蔵』の「洗面」の巻きに偈があります

 

  • 「手執楊枝しゅじょうようじ  当願衆生

心得正法しんとくしょうぼう  自然清浄じねんしょうじょう」

[手に楊枝を執らば  当に願うべし、衆生

心に正法を得て、自然清浄ならんと]

 

  • 「晨嚼楊枝しんしゃくようじ  当願衆生

得調伏牙とくちょうぶくげ  噬諸煩悩ぜいしょぼんのう」

[晨(あした)に楊枝を嚼まば  当に願うべし、衆生

調伏の牙を得て、諸々の煩悩を噬(か)まんと]

 

  • 「澡漱口歯そうそうくし  当願衆生

向浄法門こうじょうほうもん  究竟解脱くぎょうげだつ」

[口歯を澡漱せば、当に願うべし、衆生

浄き法門に向いて、究竟じて解脱せんと]

  • 「以水洗面いすいせんめん  当願衆生

得浄法門とくじょうほうもん  永無垢染ようむくぜん」

[水を以って面を洗わば  当に願うべし、衆生

浄き法門を得て、永く垢染無けんと]

インド ガンジス川

禅のことば 瑩山さま

2022.07.26

日常

悟りとは日々の行いを大切にすることです

曹洞宗大本山總持寺の御開山であり

太祖常済大師(瑩山紹瑾大和尚)さまは

私たちの心と悟りの関わりについて

「茶(さ)に逢うては茶を喫し

飯(はん)に逢うては飯を喫す」

と説かれております

お茶を飲む時は飲むことに徹しご飯を食べる時には食べることに徹するのであると

日々の当たり前のことが

本当は当たり前ではなく

一つひとつ丁寧に大切にする行いを

尽くしていく事こそ

真の悟りそのものであると

説かれております

 

何事も丁寧に大切に

それは行動だけではなく会話の

言葉ひとつひとつも同じなのです

丁寧な言葉

優しい言葉

そして正しい言葉

を実践していきましょう

暑いので涼し気な

北海道は羊蹄山です

バックカントリーも楽しい時間でした

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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