曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば 曹洞宗

2023.06.03

黙黙黙

~三黙道場~(さんもく)

曹洞宗にはとくに大切にしている三つの修行場があります

曹洞宗の教えは、坐禅だけではなく日常生活の一挙手一投足が修行であると考えております。

特に食事や睡眠、洗面や入浴、お手洗いといった毎日の生活に欠かせない行いを大事に行うことによって

日常が「より良い自分を育てる修行」になっていくと考えます。

「三黙道場」とはまさに尊い場所です

そこは、私語を特に禁止している場所です。

一つには、坐禅道場です。坐禅や食事、睡眠をする場所です。

二つ目には、浴司(よくす)、お風呂場です。

三つ目には、東司(とうす)、お手洗いです。

普段の生活では守ることは難しいですが、本日どうでしょう

少しでも心がけてみませんか

烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)

古代インドの炎の神様

烈火で不浄を清浄にする神力をもつ

真言「おん・くろだのう・うんじゃく・そわか」

 

禅のことば 修証義 お経

2023.05.02

修証義5章

修証義第五章の行持報恩

の中にある1文に

「窮亀(きゅうき)なお恩を忘れず餘不(よふ)の印能く報謝あり

畜類尚ほ恩を報ず。人類いかでか恩を知らざらん」

これは

苦しんでいる亀を助けたら

宝もの(餘不の印)をもって恩返しに来たと言う意で

動物でさえ恩を忘れずに恩返しをするのに

人間であるならばなおさら

恩返しをすることを良く知るべきであるのです

報恩感謝です

 

 

禅のことば 季節

2023.03.21

WBC&お彼岸

2023/03/21

朝から野球!に大興奮でした

仲間を信じ続ける大切さ

村神様やっぱり凄かったですね

明日のアメリカとの決勝戦

本日は一粒万倍日、天赦日、寅の日、お彼岸のお中日、春分の日

開運の1日です

 

例年より暖かい3月の春彼岸

桜も半分以上ほど開花してます

「彼岸」は「波羅蜜多」または「到彼岸」とも言われ

人間の迷いや苦しみの世界を

「此岸しがん」とし

その生死の迷いや苦しみ乗り越えた「お悟りの境地」が

すなわち「涅槃」(ねはん)であり「到彼岸」と言います

一般的には「死後の世界」である

「あの世」や「極楽浄土」と理解されていますが

本来の「彼岸」は死後ではありません

今生きている間に「お悟りの境地」を目指しましょう

その為には功徳というポイントを積むことです

「六波羅蜜」の教えがまさに大切です

① 布施波羅蜜 -「檀那」(だぁな)財施(喜捨を行なう)

無畏施(不安を取り除く)

法施(仏法について教える)などの

「布施」をすることです。

② 持戒(じかい)波羅蜜-「尸羅」(しら)戒律を守ること。

三帰戒(仏法僧の三宝に帰依する)

三聚浄戒、十重禁戒などに規定された

戒律を守ることです。

③ 忍辱(にんにく)波羅蜜-「羼提」(せんだい)耐え忍ぶこと。

④ 精進波羅蜜-「毘梨耶(びりや)努力すること。

⑤ 禅定(ぜんじょう)波羅蜜-「禅那」(ぜんな)

神経を集中して散乱する心を安定させること。

⑥ 智慧波羅蜜 -「般若」(はんにゃ)諸法に通じる智慧であり

前の五波羅蜜は「般若波羅蜜」を成就するための

手段であり、この般若(智慧)波羅蜜によって

「彼岸」に至ることが説かれています。

禅のことば 仏さま

2023.02.10

涅槃寂静

お釈迦さま35歳の12月8日に成道されてから

45年間多くのお弟子に御説法され80歳を迎えられた

最後に留まっていたとされる霊鷲山を後にし

ガンジス川を渡り向かった先は

生まれ故郷のルンビニー

だが、老いと衰弱、そして病を患ったお釈迦さまは近くの村へ

そこで鍛冶屋の純陀(じゅんだ)という人物から食事の供養を受けました

それにより腹痛と下痢に侵されさらに死期がせまることとなります

(その食事はキノコとも言われております)

旅をさらに続け進まれましたが

クシナーラ近くの河のほとりに着かれると

従兄弟でもあった十大弟子多聞第一の阿難に

「私のために二本の並んだ沙羅の樹の間に、頭を北に向けて床を用意してくれ。アーナンダよ。私は疲れた。横になりたい」と

床についたお釈迦さまはお弟子さんたちへ

「皆の修行僧たちに告げよう

『もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成させなさい』と」

お釈迦さまは最後の説法として

自らの死をとおして

この世の中は皆無常である

成道し悟られた私(釈尊)でさえ死を迎えるのだと

 

お釈迦さまはこのようにも教えを遺されてます

「この世で自らを島とし、自らをたよりとして、他人をたよりとせず、法を島とし、法をよりどころとして、他のものをよりどころとせずにあれ」

お釈迦さまが最後に私たちへお伝え下さいました

これを日本では「自燈明、法燈明」の教えとしています

 

禅のことば 曹洞宗

2023.02.09

立春大吉

「立春大吉」や「鎮防火燭」

これは曹洞宗だけにあるもので、いちおう他宗には無いものとされてます

立春大吉は、曹洞宗の御開山である

高祖承陽大師であられる道元禅師さまから始まり

鎮防火燭の札は、4代目の

太祖常済大師であられる瑩山禅師さまから始められたものです

立春大吉は

「南謨(む)仏法僧宝大吉 立春大吉 一家祖師祖宗大吉 仏法弘通大吉大吉 祖道光揚大吉 寺門繁昌大吉 門子多集得人逢時天下帰崇吾道大吉大吉 大吉立春大吉

大吉開山永平大吉 道玄

寛元五年丁未立春大吉大吉」

(寛元四年には大仏寺から永平寺へと改めた年です

また、寛元五年(道元禅師さま48歳)は永平寺と称して初めて迎える立春です)

この句には大吉が十五あることから

十五大吉と称しています

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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