曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2018.09.24

六波羅密とは

「六波羅蜜」(ろくはらみつ)

暑さ寒さも彼岸まで・・と申しますが、
お彼岸の初日を「彼岸の入り」
昼夜の長さがほぼ等しくなる「春分の日」と「秋分の日」を
「中日」(ちゅうにち)
終日を「彼岸の開け」と言います。

「彼岸」は「波羅蜜多」または「到彼岸」とも言われ、
人間の迷いや苦しみの世界が
「此岸しがん」であり、
その生死の迷いや苦しみ乗り越えた「お悟りの境地」が、
すなわち「涅槃」(ねはん)であり「到彼岸」と言います。

一般的には「死後の世界」である
「あの世」や「極楽浄土」と理解されていますが、
本来の「彼岸」は、死後ではなく、
今生きている間に「お悟りの境地」を目指しましょうと
「六波羅蜜」の教えが説かれています。

第一、布施波羅蜜 -「檀那」(だぁな)財施(喜捨を行なう)
無畏施(不安を取り除く)
法施(仏法について教える)などの
「布施」をすることです。

第二、持戒波羅蜜-「尸羅」(しら)戒律を守ること。
三帰戒(仏法僧の三宝に帰依する)
三聚浄戒、十重禁戒などに規定された
戒律を守ることです。

第三、忍辱波羅蜜-「羼提」(せんだい)耐え忍ぶこと。

第四、精進波羅蜜-「毘梨耶(びりや)努力すること。

第五、禅定波羅蜜-「禅那」(ぜんな)
神経を集中して散乱する心を安定させること。

第六、智慧波羅蜜 -「般若」(はんにゃ)諸法に通じる智慧であり、
前の五波羅蜜は「般若波羅蜜」を成就するための
手段であり、この般若(智慧)波羅蜜によって
「彼岸」に至ることが説かれています。

禅のことば

2018.09.21

彼岸会

秋分の日をお中日として
前後3日を合わせた1週間を
「お彼岸」と言います。

「彼岸」という言葉は
インドの古い言葉の
「パーラミター」波羅蜜多(はらみった)
を訳したもので、
「到彼岸(とうひがん)」
を意味します。
迷いの世界である此岸(しがん)から、
迷いのない「彼岸」に到るということです。

禅のことば

2018.08.17

永平寺

杓底一残水(しゃくていのいちざんすい)
汲流千億人(ながれをくむせんおくのひと)

大本山永平寺の正門に刻まれた禅の言葉です。
小川の水を柄杓に汲んで、必要な分を頂く。
使わなかった水は、そっと流れに戻す。
その水は、ほかの多くの人に廻っていって、また大切に使われる。

私たちは、多くの人と、大きな繋がりの中で生きている。
水も、電気も、私たちの生活には欠かせないもの。
他にも、少し思いを巡らせるだけで、
私たちが生きるために必要なもののほとんどを、
多くの人々と、社会という
「小川」のなかで共有していることに気づきます。
我慢をしすぎずに、決してムリはしない。
それでも、ムダにはせずに必要な分を丁寧に使う。

禅の教えから始まるエコな生活。
それは「モノを大切にする自分」
「まわりを思いやれる自分」を育てる
こころの訓練でもあるようです。

禅のことば

2018.08.13

ご焼香

ご焼香
仏さまや菩薩さま、祖師さまをはじめ、
故人やご先祖さまを供養するために行う
作法の1つがご焼香です。
仏教成立以前からインドでは
お香を焚く習慣がありました。
高温多湿なインドでは悪臭や体臭が発生しやすく、
それを消すために古くから香を体や衣服につけていました。
その風習が仏教にも取り入れられ、中国・日本に伝わり、
儀式の中でも行われるようになりました。

法要の際の焼香では、
故人の冥福を願いながらその香りをお届けします。

私たち曹洞宗の焼香は、香炉に2回香を加えます。
1回目は『主香(しゅこう)』といい、
浄指(右手の人差し指、中指、親指)で香をつまみ、
額の前で頂戴してから炉に加えます。
2回目は額に添えず加える『従香(じゅうこう)』といい、
主香の香りが続くように香を加えます。

香を薫ずることは、香りを身に宿すということ。
ですので、清らかさを身に宿すということになります。

お香を供える対象(仏様や故人様)はもちろん、
そのお香を薫じている自分自身も、同じように香りを浴びて、
清らかさを身に宿します。
お焼香とは、清浄な精神の持ち主になろうとする
姿勢を示すことでもあります。

自分の為ではなく、他の為に行動する時にも、私達人間の心は清らかに成長していきます。

皎月院では毎年8月14日に初盆供養法要を行います。
どうぞよろしくお願い致します。

禅のことば

2018.08.10

お盆参り

◇ 棚経 ◇
〝自宅に僧侶を招いて供養する〟
ことは、お釈迦様ご在世当時から「最勝の功徳」とされています。
棚経では「甘露門(かんろもん)」(無量威徳自在光明加持飲食陀羅尼)という
有難い経文をお唱えして、
ご先祖様、有縁無縁三界万霊に私たちの積んだ功徳をめぐらせます。

◇ お盆の準備と後始末 ◇
お仏壇の掃除や、お供物等のご準備は
〝棚経予定日の前日まで〟にお済ませ下さい。
お線香立てやローソク立ての、燃えカスなども取り除きます。
昔は、お盆にお供えしたお供物は
〝海や川に流し自然界の生き物にも施し(施与)〟でしたが、
最近ではダメになりました。
ですので、お清めの「お塩」を一つまみ振り掛けてから
〝お見送りの気持ちを込めて合掌し〟
自治体の区分に従って処理して下さい。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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