2018.08.13
ご焼香
仏さまや菩薩さま、祖師さまをはじめ、
故人やご先祖さまを供養するために行う
作法の1つがご焼香です。
仏教成立以前からインドでは
お香を焚く習慣がありました。
高温多湿なインドでは悪臭や体臭が発生しやすく、
それを消すために古くから香を体や衣服につけていました。
その風習が仏教にも取り入れられ、中国・日本に伝わり、
儀式の中でも行われるようになりました。
法要の際の焼香では、
故人の冥福を願いながらその香りをお届けします。
私たち曹洞宗の焼香は、香炉に2回香を加えます。
1回目は『主香(しゅこう)』といい、
浄指(右手の人差し指、中指、親指)で香をつまみ、
額の前で頂戴してから炉に加えます。
2回目は額に添えず加える『従香(じゅうこう)』といい、
主香の香りが続くように香を加えます。
香を薫ずることは、香りを身に宿すということ。
ですので、清らかさを身に宿すということになります。
お香を供える対象(仏様や故人様)はもちろん、
そのお香を薫じている自分自身も、同じように香りを浴びて、
清らかさを身に宿します。
お焼香とは、清浄な精神の持ち主になろうとする
姿勢を示すことでもあります。
自分の為ではなく、他の為に行動する時にも、私達人間の心は清らかに成長していきます。
皎月院では毎年8月14日に初盆供養法要を行います。
どうぞよろしくお願い致します。
2018.08.10
◇ 棚経 ◇
〝自宅に僧侶を招いて供養する〟
ことは、お釈迦様ご在世当時から「最勝の功徳」とされています。
棚経では「甘露門(かんろもん)」(無量威徳自在光明加持飲食陀羅尼)という
有難い経文をお唱えして、
ご先祖様、有縁無縁三界万霊に私たちの積んだ功徳をめぐらせます。
◇ お盆の準備と後始末 ◇
お仏壇の掃除や、お供物等のご準備は
〝棚経予定日の前日まで〟にお済ませ下さい。
お線香立てやローソク立ての、燃えカスなども取り除きます。
昔は、お盆にお供えしたお供物は
〝海や川に流し自然界の生き物にも施し(施与)〟でしたが、
最近ではダメになりました。
ですので、お清めの「お塩」を一つまみ振り掛けてから
〝お見送りの気持ちを込めて合掌し〟
自治体の区分に従って処理して下さい。
2018.08.08
曹洞宗梅花流詠讚歌を
親しむにあたり、
このような洋楽譜バージョンも
皎月院にはあります。
お盆に合わせまして
欲しい方々
興味のある方々へ
配布したいと思いますので、
一声頂ければと思います。
2018.08.06
禅宗でいう「精進料理」の基本は、
①「軽軟」あっさりとしている。
②「浄潔」清潔である。
③「如法作」規則通りにできている。
の三徳に「甘(甘い)・辛(からい)・鹹(しょっぱい)・苦(にがい)・酸(すっぱい)・淡(あわい)」の六味を加え「三徳六味」(さんてるみ)と言います。
「淡」は、単純な薄味ではなく「素材そのものの持ち味を生かす味つけ」のことを言います。
「軽軟」(きょうなん)は、体にやさしく、まごころが尽くされた謙虚な食事という意味も含まれています。
「浄潔」(じょうけつ)は、食べて健康を害するような不潔な料理ではなく、衛生面を重視した調理を言います。
当然、作る者の「身心も清浄」でなければなりません。
「如法作」(にょほうさ)は、仏法や戒律の定めに反しない、正しい調理ということです。
「精進料理」は、正しい仏道修行を成就する為の料理です。作る者も、食する者も、尊い「仏作仏行」(仏と成るための修行)に他なりません。
真心から感謝して頂きましょう。
2018.08.06
「お霊膳」について
お盆、お彼岸、ご法事、仏壇開眼などにて
お供えします。
「フタ」はお取り置き下さい。
「お霊膳」の献立 (器の形と位置)
➀「飯椀」白いご飯、お赤飯、豆ご飯など、形を整えて山盛りにします。
➁「汁椀」お味噌汁、お素麺、お吸物など
➂「坪」煮豆、黒豆、白和合、きんぴら、胡麻豆腐、酢の物など
➃「平」煮〆物など (下記、○印の使える食材から1~3品目)
➄「高皿」漬物、沢庵、梅干し、塩昆布、果物など
○「お霊膳」に使える主な食材
大根、人参、ナス、キュウリ、カボチャ、ゴボウ、ユリ根、レンコン、タケノコ、フキ、里芋、サツマイモ、ソーメン、高野豆腐、シイタケ、はるさめ、ゼンマイ、切干大根、カンピョウ、豆腐、昆布、ワカメ、油揚げ、飛竜頭、生麩、寒天など
✕「お霊膳」に使えない主な食材
肉類、ハム、ソーセージ、ひき肉、タマゴ、魚介類、カマボコ、ちくわ、はんぺん、かつお節、煮干し、カラスミ、燻製、アサリ、イカ、タコ、牛乳、チーズ、ニラ、マヨネーズ、コショウ、玉ネギ、長ネギ、わけぎ、ラッキョなど
霊膳ではありませんが、精進料理です。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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