2024.02.15
前回の続きですが、
皎月院の涅槃図ですので
各寺院で違いますので……
「涅槃図」は、お釈迦さまが亡くなるときの情景を描いたものです
お釈迦さまの頭は北ですね
周囲には嘆き悲しむお弟子さまや菩薩、天の神々
動物、そして天空から母であるマーヤ夫人
③の横たわっている方は、この涅槃図の最も美男子に描かれてい阿難(あなん)さまです
阿難さまは、お釈迦さまのいとこであり、十大弟子の一人である
25年もの間お釈迦さまの侍者(じしゃ)、側近、秘書でしたので、誰よりも説法を聴いております
「多聞第一」としてとても重要な十大弟子の一人です
「如是我聞」で始まるものは、阿難さまが聴いた説法が書き残されているようです
いとこでもお釈迦さまとは30歳違うみたいです
④は、サラノキ、サラソウジュ
平家物語の冒頭に出てくる沙羅双樹です
沙羅の木が二手に分かれているようには見えませんが沙羅双樹です
葬儀の祭壇には必ずある四華花も沙羅の木を現し、入滅されたことを表しています
沙羅双樹として、沙羅の木が8本あるのは
私たちの苦である「四苦八苦」を表している
または
お釈迦さまの説かれた四苦八苦の苦を乗り越えるための
8つの修行徳目、「八正道」を表しているかもしれません
正解はないかもしれませんし、答えを求めすぎてしまわないことも
おおらかな心、安心へと導かれるかもしれませんね
教えをまもり、信仰していくこうとする姿が
後世へと続いていくのかと思っております
2024.02.14
皎月院の涅槃図です
①は、お釈迦さまをお産みになられ、7日後に亡くなられた母であるマーヤ(摩耶)夫人
マーヤ夫人は、お釈迦さまを出産された功徳により
忉利天(とうりてん)という世界に生まれ変わり帝釈天の后になられたとされています
お釈迦さまの十大弟子の一人である阿那律尊者(天眼第一)が
お釈迦さまの亡くなられことをマーヤ夫人に伝え、天空より降りてこられている場面です
②は、絵図の上は、十大弟子の一人である阿那律尊者であり、下も実は阿㝹楼駄尊者(あぬるだ)と名前は違えども同じ人物なのです
阿㝹楼駄、阿那律尊者は、お釈迦さまの葬儀を営んだ中心的存在であり、いとこでもあります
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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