曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2019.02.16

涅槃図とは

涅槃図とは、お釈迦さまが入滅された時の様子を描いたものです。
日本最古の涅槃図は高野山金剛峯寺が所蔵されているものだそうてす。

《喜びも、悲しみも、すべては移ろいゆく
だからこそ弟子たちよ、怠ることなく修行を続けなさい》

涅槃図の右上には!お釈迦さまの生母、マーヤ夫人です。
お釈迦さまに長寿の薬を与え、もっと長く多くの人に
その教えを説いて欲しいとの願いからやって来られたとされます。

そのマーヤ夫人の先導にはアナリツ尊者がいます。
お釈迦さまの従兄弟であり十大弟子の一人です。
お釈迦さまのご説法中に居眠りをしてしまったことを恥じて、
絶対に寝ないという誓いを立てた結果、視力を失ってしまいますが、
そのことがかえって智慧の目を開くきっかけとなり、
「天眼第一」とも呼ばれております。
また、
お釈迦さまのお側で悲しみのあまり卒倒している人物は、
アナン尊者です。阿難尊者もお釈迦さまの従兄弟であり、
十大弟子の一人であります。常にお釈迦さまのお側でお世話をされ
最も多くの教えを聞いていたので、「多聞第一」とも呼ばれております。
その阿難尊者を介抱されているのが、アヌルダ尊者です。
そのアヌルダ尊者とアナリツ尊者は実は同一人物でもあるそうです。

禅のことば

2019.02.15

お釈迦様ご命日

本日2月15日は
釈尊涅槃会です。

お釈迦様が、この2月15日を選んだとしましたら、
2月は陽春で、動植物はどんどんと目を覚まし生長し
万物は無常であることが説きやすいとされております。
では、
出生、出家、成道、第一説法など、8日ですが、
入滅のみ15日なのだろうか?お釈迦様なら入滅の日も
決めることもできただろう
満月が関係あるのだろうか?

南無釈迦牟尼 南無釈迦牟尼 南無釈迦牟尼

禅のことば

2019.02.14

釈尊涅槃

お釈迦さまは2月15日に80歳のご生涯をとじられました。

いろいろと本を読みますと、
阿難と共にシャバラ塔の下に来られたとき
天上から悪魔(天摩波旬てんまはじゅん)が降りてきて
「早く入滅せよ」と勧められたが、
お釈迦さまは、「自ら死すべき時を知っている。今より三ヶ月後、
クシナガラの沙羅双樹の間において入滅するであろう」
こう宣言された時、大地は一時に震動した。
ここから最後の旅に出るのです。

お釈迦さまが入滅に選んだクシナガラは、
今はさびれた地とはいえ、昔は大きな都があり、前生では六度、
王としてこの地を治めていたようです。
また、なぜ河のほとりでなのか?という質問にたいしては、
「人は死ぬ覚悟ができていないから迷うのだ。私がこの河のほとりで涅槃に入るのは、人間の命は水の流れのように少しもとどまることなく、昼夜静止することなく縮まり失せてゆくことを、この河の流れで知らしめるためである」

また、涅槃図を見ますと、
八本の沙羅双樹がありますが、これは、仏の自在神力を示すものであり、
四本はご説法が終わるとたちまち枯れ、他の四本は青々と栄えた。
これが、四枯四栄(さしこしえい)と言います。
お釈迦さまの色身、肉体は涅槃に入りたまえど(四枯)、説かれし仏法は後世に残りて栄える(四栄)ことを言います。

大本山永平寺東京別院の涅槃図

禅のことば

2019.01.22

無尽蔵

無尽蔵(むじんぞう)

こちらは横浜鶴見の大本山總持寺貫首
江川辰三禅師の書です

取り出しても取り出しても尽きない財宝を収めた蔵。
または、限りなく多くのものが蔵されているという意だが、
それは物質的なものではなく、真理の世界では一切万物が
無限におさめられていることを表現している。

禅のことば

2019.01.22

春は花 夏ホトトギス

『春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり』

よくご存知の良寛さんは、俗世の欲を離れ、自然の中で、
静かに心豊かな生涯を送られた方です。
また、道元禅師の書かれた『正法眼蔵』も学んでもおられます。
自らの境地をたくさんの和歌や漢詩に書き綴っておられます。
その良寛さんの和歌に
「形見とて何か残さん 春は花 夏ほととぎす 秋はもみじ葉」
というのがあります。
この和歌は、道元禅師の
「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」
という歌を引用されたものだと考えられています。
季節季節のありのままの姿を無心で感じ取る道元禅師の
境涯が示されていて、詠む人々の共感を呼び、
特に川端康成がノーベール賞授賞式で引用したことで、
大変有名になりました。

歌は「本来の面目」と題されて詠まれたものなので、
四季の美しさというより、禅の悟りを直截的に表現したものです。

春は桜の花において真の姿を実現し(悟り)、
夏はほととぎすの鳴き声において実現し、
秋は月の輝きに、
冬は雪の冷たさにそれぞれ真理が実現されている、
ということです。

ですが、最近こんな話も聞きました。
それは、
「春は花」の花は、梅の華 であり、
「夏ほととぎす」は、師の如浄禅師さまが説法されたときに
ホトトギスが鳴いた話があるそうで
これから夏のホトトギスとは、如浄禅師さまを想われていたのではないかと、
「秋は月」とは、正法眼蔵にも月の巻きがあることから、
仏法そのまま、お釈迦さまを例えているともかんがえられまして、
「冬雪さえてすずしかりけり」は、
中国禅宗二祖慧可大師が12月9日に
達磨尊者を嵩山少林寺に訪ねて、雪の中に立って法を求めたにも関わらず、
入室を許されなかったため、自ら左臂を切断して達磨尊者に献げ、
求道の真心を示したことなどを想われ
春夏秋冬常に仏法の中なんだと

とても良いお話を聞きました。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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