曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2019.04.08

お釈迦さまお誕生日

本日
4月8日は平成最後のお釈迦さまのお誕生日です。
「花まつり」や釈尊降誕会(しゃくそんごうたんえ)とも言っております。

紀元前560年ごろ、カピラバストウ国
父は釈迦族の王スッドーダナ、母をマーヤー妃として
4月8日の朝、お生まれになられたのがシッタルダー
お釈迦さまです。
マーヤー妃は、お産のため実家に帰る途中に、
保養に立ち寄ったルンビニーという美しい果樹庭園で、
無憂樹の赤い花を手折ろうとその手をあげたとたん、
妃のわきの下から( ̄□ ̄;)
お釈迦さまが誕生されたと言われています。
しかし、このお産に無理があったのか、お釈迦さまを生んで
わずか七日後に、母マーヤー妃はお亡くなりに、
お釈迦さまは、マーヤー妃の妹であるマハージャパテイに
養育されたとされます。
ここで有名なのが、
お釈迦さまは生まれてすぐに七歩進み、
右手を上げて天を指し、左手を下げて地を指し
『天上天下唯我独尊』
と言われたという伝説です。
後世の仏弟子達によって創られた話だと思います。

「天上天下唯我独尊」

「自分ひとりがこの世で一番尊い」ということではなく
「他人であれ、自分であれ、人間としてこの世に生まれ出て来ることができ、命が私に宿っているということは、何ものにも代えがたい尊い事である」
と言う意味なのです。
「この世のすべての生きとし生けるものすべてにやどっている
生命一つ一つが等しく尊い」ということをお釈迦さまは
2500年も前に覚られてうるのです。

誕生佛に甘茶をかけるのは、
お釈迦さまの誕生の時、
天から二匹の龍が降り、甘露(かんろ)の雨をふらせました。
お釈迦さまはその甘露の雨を
産湯としてつかり洗い浄められたという言い伝えによるものです。

本日4月8日は「いのちを尊重する日」として、
またお釈迦さまの誕生を心よりお祝いする日として
善き1日といたしましょう。


本日私は、八王子仏教会の花まつり法要のため
八王子エルシィに居ます。
ぜひ皆さまお越しください。

禅のことば

2019.03.31

仏法僧


岩手県正法寺御住職 盛田老師
『佛法僧』
意義
仏法の教えを説き示された仏と
仏によって説き示された教えと
その教えを敬い従う人々
この「佛法僧」を『三宝(さんぼう)』と呼び
世界中の仏教徒は皆、この三宝によって
心一つにすることができます。

禅のことば

2019.03.19

永平寺 碑


永平寺正門を入って少し上ると、

右手に大きな碑があります。

これは、昭和43年に宮城県梅花講により建てられた碑です。
永平寺七十三世の熊沢禅師の字です。

碑には
『峰の色 渓のひびきもみななが羅
我が釈迦牟尼の聲とすがたと』
御詠歌の曲にもこの詩はあります。
『大本山永平寺第一番御詠歌』(渓声けいせい)です。
この詩は、道元禅師さまが残された「法華経」と題する五首の一首でもあります。
この碑が永平寺入口に建てられた意味が良くわかる文があります。

『ねがはくはわれと一切衆生と、今生より乃至生々(ないししょうしょう)つくして、正法を疑著(ぎじゃく)せじ、不信なるべからず。まさに正法にあはんとき、世法をすてて仏法を受持せん、つひに大地有情ともに成道することをえん』
【正法眼蔵(渓声山色)】より

禅のことば

2019.03.18

永平寺法堂は、

永平寺の法堂は、私たちのお寺でいう本堂です。
こちらは1843年(天保14年)に改築されたとされ、
禅師様の説法の道場です。
法堂は、380畳の広さで、中央にはご本尊「聖観世音菩薩」をお祀りし、
階段の左右には阿吽の白獅子が置かれています。

禅のことば

2019.03.18

永平寺法堂(はっとう)

永平寺の住持(貫主)が御説法される場所が
法堂(はっとう)です。
朝の読経から始まり、
法要の儀式がほぼこちらの法堂で行われます。
この法堂の正面に大きな額がございます。
『法王法』(ほうおうほう)

こちらを書かれたのは、
歴代の禅師さまではなく
有栖川宮幟仁(ありすがわみやたかひと)親王だそうです。
この法王法とは、従容録(しょうようろく)に書かれています。
その従容録とは、中国宋時代の公案集です。
その百則あるうちの一則に
「世尊一日堕座(しんざ)したもう。文殊白槌(びゃくつい)して云く、
諦観法王法、法王法如是と。世尊便(すなわち)下座(あざ)したまう。」

訳:お釈迦様がある日説法の座にあがられました。すると文殊菩薩が槌をカチリと打って申された。「法王の法をはっきりと確認してみると、法王の法はかくのごとし」お釈迦様は、さっと説法の座から下りられた。

この法王とは、お釈迦様のことです。
このように永平寺の法堂は、法王たる住持(今に生きるお釈迦様の応身)が
説法される場所であるので、こちらの額が掲げられているのだと思われます。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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