曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2019.08.05

禅宗でいう「精進料理」の基本は・・
①「軽軟」あっさりとしている。
②「浄潔」清潔である。
③「如法作」規則通りにできている。
の三徳に
「甘(甘い)・辛(からい)・鹹(しょっぱい)
・苦(にがい)・酸(すっぱい)・淡(あわい)」の
六味を加え「三徳六味」(さんてるみ)と言います。
「淡」は、単純な薄味ではなく
「素材そのものの持ち味を生かす味つけ」のことを言います。
「軽軟」(きょうなん)は、体にやさしく、
まごころが尽くされた謙虚な食事という意味も含まれています。
「浄潔」(じょうけつ)は、食べて健康を害するような
不潔な料理ではなく、衛生面を重視した調理を言います。

もちろん、作る者の「身心も清浄」でなければなりません。
「如法作」(にょほうさ)は、
仏法や戒律の定めに反しない、正しい調理ということです。
「精進料理」は、正しい仏道修行を成就する為の料理です。
作る者も、食する者も、
尊い「仏作仏行」(仏と成るための修行)に他なりません。
真心から感謝して頂きましょう。

禅のことば 一歩の会 行事

2019.07.29

三心(さんしん)

三つの心の教え、
三心(さんしん)があります。

喜心(きしん)とは
喜悦、喜びの心です。
何事においても、自分がさせていただいているという、
感謝と喜びの心です。

老心(ろうしん)とは、
親が子供を慕う父母の心です。
わが子を慕う、慈しみの心、子供の成長を願う心、
果報を求めるためでもなく、
富みを得ようとするわけでもない父母の心です。

大心(だいしん)とは、
山の如く不動に、大海の如く広大に、
何事にも偏らない不偏の心、
特に物や人のすべてを平等に受け入れる、差別のない心です。

この三心、喜心、老心、大心
の心を持って
料理のみならず、
人として正しく生きる要と示されております。
正しく生きるためには
正しい心で命を頂くこともとても大切なことです。

本日は、
青年会 一歩の会主催
坐禅会 禅のつどい
開催です。

禅のことば

2019.07.27

三心


道元禅師の著書の中には
料理の指南書といえる
『典座教訓(てんぞ)』があります。
この本の教えは
料理のみならず私たちの日常生活の中における
大切なことなど細かく説かれております。
修行者にたいして
弁道のあり方や、基本的な態度や心得
作法などが説かれております。
また、食材の扱い方や心構えなどなど、
そして最後に
三つの心の教え
三心(さんしん)
があります。
喜心(きしん)
老心(ろうしん)
大心(だいしん)

正しく生きるためには
正しい心で
命を頂くこともとても大切なことです。

禅のことば

2019.07.13

七月盆

「お盆」は、ご先祖さまをはじめ
あらゆるみ霊(たま)を供養する行事です。
元々は「盂蘭盆(うらぼん)」と言います。

「盂蘭盆」という言葉は、
古代インドの言語である
サンスクリット語で
「逆さ吊りの苦しみ」を意味します。
その音写が「ウランバナ」でした。
ですが、最近では
古代インドの言葉で「霊魂」を表す
「ウルヴァン」が
語源で有るかもしれないとされてもいます。

ですが、このお盆は自分とご先祖さま
亡き父母、遠く離れて暮らしている
兄弟や縁者とのつながりを、
もっとも強く意識する日でもあります。
ぜひお墓参り、お仏壇へ
姿勢を正し、ゆっくりとお参りしていただけたらと思います。

禅のことば

2019.07.07

陀羅尼(だらに)

曹洞宗のお経に
陀羅尼とつものが多くあります。

日頃読む経典として
『大悲心陀羅尼だいひしんだらに』
『消災妙吉祥陀羅尼しょうさいみょうきちじょうだらに』があります。
他にも、施食会で読みます『甘露門かんろもん』
永平寺では日中に読む『仏頂尊勝陀羅尼ぶっちょうそんしょうだらに』
また特別な法要時に読む『楞厳呪りょうごんしゅ』
などがあります。

陀羅尼とは「保持」を意味します
サンスクリット語「ダーラニー」の音写です。
漢訳ですと「總持」「能持」と訳されています。
ですが、陀羅尼のお経は五種不翻の一つに相当し
サンスクリット語の漢字音写でありますので文字面からは
訳、意味を理解することは難しいです。
 
陀羅尼の内容としては、
神仏や菩薩を讃歎するする言葉や
願いの成就を求めるような言葉が書かれております。
教科書のような経典ではなく、呪文的な経典とも思います。
ですので、声に出して読誦することが大切な経典に思います。

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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