曹洞宗 常圓山 皎月院

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お経 法要

2023.03.16

先住忌

 

先日12日

茅ヶ崎の永昌寺さまにて

先代住職の13回忌(称名忌しょうみょうき)法要を厳修いたしました

茅ヶ崎の永昌寺さまは

皎月院の先代住職文乗泰明大和尚さまの寺族ナヲさまの実家になります

泰明さまとナヲさまの間に産まれたのが

祖父であり戒翁寺31世の大乗定彦大和尚さま

そして長男が私の父で師匠の文泰和彦大和尚です

定彦さまの弟さんは箱根宮ノ下にある常泉寺さま

ナヲさんのご兄弟はそれぞれに

鶴見の建功寺さま

師岡の永昌寺さま

横須賀の萬蔵寺さま

へとそれぞれへ

今回読経したお経が 金剛般若波羅蜜経の和文でした(泣)

 

 

 

お経 曹洞宗

2022.11.18

大般若経

曹洞宗の祈祷会で読む『大般若経(だいはんにゃきょう)』

正しくは『大般若波羅蜜多経(だいはんにゃはらみったきょう)』と言います

全部で600巻あり 文字数は500万という膨大です

『大般若経』はお釈迦さまが説かれました

ご説法を記されたもので、経典の成立した年はそれぞれ違っているようです

共通点は、どれも真理、仏の智慧が説かれております

『大般若波羅蜜多』の「大」は古代サンスクリット語の「マハー」大いなる、大きい、偉大であるという意味です

「般若」はサンスクリット語で「プラジュニャー」とパーリ語の「パンニャー」を音写した言葉で智慧を意味します

「波羅蜜多」はサンスクリット語の「パーラミター」の音写した言葉で完成に至る、完全なることを意味します

般若経では六波羅蜜を説かれ

布施、持戒、忍辱、精進、禅定、般若(智慧)である

智慧であり知恵とは違います

お釈迦さまの説かれた教えの法である真理のことを言います

般若経にはもう1つ「空くう」について説かれております

お釈迦さまは、あらゆる存在や現象は空であると説かれ、あらゆる存在や現象というのは、それ以外の他の存在や現象によって生じているとされた

これは、

・諸行無常、あらゆる存在は永久に変わらないものはなく、あらゆる存在は常に変化している

・諸法無我、あらゆるものには実体がないということ

・涅槃寂静、煩悩を消し去った心の安らぎの境地のこととされます

「大般若波羅蜜多経」の600もの経典には膨大な教えの功徳がそなわっています

あらゆる存在は空であり実体がない

迷いや苦しみや怒りなどの煩悩であっても

それ自体が空であるならば、お釈迦さまの教えで空にすれば良いのではないだろうか

この大般若波羅蜜多経(経本)にもその力があるとも考えられます

その為、お経本を転読する際に生じる風にも

苦を滅する力(功徳という力)がそなわっていると

信仰がうまれた(無病息災など)

曹洞宗のご祈祷で大般若経を転読する

または、大般若経600巻を262文字でまとめられた 般若心経(玄奘訳)を読経することはとても意味があることなのです

修証義 お経

2022.10.31

修証義

私たち曹洞宗独自のお経であり、宗典として

『修証義』(しゅしょうぎ)があります

修証義というお経ができたのは明治23年(1890年)の12月1日です

まもなく公布され133年になります

この修証義というお経は

御開山道元禅師さまが書き残された

『正法眼蔵』というとても難しい哲学的な書物より抜粋されてできておりますが

私たちにも何とかわかるようにと作られたお経ですので

是非ともご法事では一緒にお読みしたいと思っております

修証義は

第一章 総序(仏教の基本的立場)

第二章 懺悔滅罪(本証) 第三章 受戒入位(本証)

第四章 発願利生(妙修) 第五章 行持報恩(妙修) とされ

第二章から五章までを「四大綱領(しだいこうりょう)」としております

四大綱領とは曹洞宗の教義です

・懺悔滅罪(さんげめつざい)とは、仏教を信じて自分を見つめなおし反省し、迷いのない生活をしなければならないと言うこと

・受戒入位(じゅかいにゅうい)とは、生活をする上で規則やルールといった約束を守り、正しい毎日を送らなければならないと言うことです

・発願利生(ほつがんりしょう)とは、自分だけのことを考えるのではなく、いつも周りの皆が幸せに生きていくことを願い心がけなければならないと言うこと

・行持報恩(ぎょうじほうおん)とは、お釈迦さまのです教えを学び、その教えを実践していき、日頃から感謝の気持ちをもちながら生活をしなければならないと言うことです

 

禅のことば お経

2022.08.31

洗面

道元禅師さまは、日常生活や行持を大切にされとても綿密であられます

『正法眼蔵』の「洗面」の巻きに偈があります

 

  • 「手執楊枝しゅじょうようじ  当願衆生

心得正法しんとくしょうぼう  自然清浄じねんしょうじょう」

[手に楊枝を執らば  当に願うべし、衆生

心に正法を得て、自然清浄ならんと]

 

  • 「晨嚼楊枝しんしゃくようじ  当願衆生

得調伏牙とくちょうぶくげ  噬諸煩悩ぜいしょぼんのう」

[晨(あした)に楊枝を嚼まば  当に願うべし、衆生

調伏の牙を得て、諸々の煩悩を噬(か)まんと]

 

  • 「澡漱口歯そうそうくし  当願衆生

向浄法門こうじょうほうもん  究竟解脱くぎょうげだつ」

[口歯を澡漱せば、当に願うべし、衆生

浄き法門に向いて、究竟じて解脱せんと]

  • 「以水洗面いすいせんめん  当願衆生

得浄法門とくじょうほうもん  永無垢染ようむくぜん」

[水を以って面を洗わば  当に願うべし、衆生

浄き法門を得て、永く垢染無けんと]

インド ガンジス川

お経

2022.08.28

施財の偈

施財の偈(せざいのげ)とは

供養のお施主さんより施財があったとき

托鉢で施財を受けたときなどで唱える偈文です

「財法二施 功徳無量(ざいほうにせ くどくむりょう)

檀波羅蜜 具足圓満(だんばらみつ ぐそくえんまん)」

財と法との二施は 功徳無量である

檀波羅蜜 具足圓満す

 

布施は六波羅蜜の1つでもあり

梵語では檀那波羅蜜、檀度ともいいます

檀那(だんな)とは施しの意味でもあり波羅蜜には度の意味があります

その度とは煩悩の此岸より彼岸へ渡すという意味です

また曹洞宗の経典である修証義

その第四章にも重要であることが掲げられています

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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