曹洞宗 常圓山 皎月院

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お経

2021.08.05

般若心経

般若心経は262文字で成り立ったお経です。

悩みの苦しみを越えるには

仏さまの智慧である般若の心の境地へと到達することです

般若心経は

現象である「色」が真実である「色」であり、真実が現象であることを強調し、小乗である伝統的真理を否定し、般若心経の中には

「空」と「不」は7回、「無」は3倍の21回も繰返し出ております。そして最後に「智慧の救い」として真言の呪文である言葉

『ガテーガテーパーラガテーパーラサンガテーボーディスヴァーハー』で祈りとして説かれています。

 

 

お経 仏さま

2021.08.03

仏教の伝播

お釈迦さまが亡くなられた後に

多くのお弟子たちによりお釈迦さまの教えを語りあい

その教えを「経」としてまとめ

修行のために規則や心構えなどをまとめたものを「律」としました。

それらの教えを

地域や時代によってそぐわなくなり、変えるべきかそのままで行くかで対立が起きました。戒律の問題だけでなく、思想や解釈によってお釈迦さまが亡くならてから400〜500年の間に20派にも分かれたそうです。各派によりまとめられていた「経」と「律」を研究され「論」としてまとめられました。この3つを合わせ「三蔵」と言います。

菩薩行とは、多くの人がともに助け合いながら修行され悟りを目指すことです。

その教えである経典には

「般若経」「法華経」「華厳経」「阿弥陀経」「無量寿経」などがあります。それらの経典には身近な六波羅蜜の悟りをひらくための6つの修行徳目や、慈悲などの教えも説かれております。

そしてついに密教が登場され真言と言った呪文である陀羅尼が唱えられていきます。

 

紀元前2世紀頃

インドと中国がシルクロードで交通が開かれ交流が盛んになり仏教も伝来します。

西遊記でも有名な三蔵法師は

唐の時代に活躍された玄奘です。

玄奘は、インドの言葉であるサンスクリット語で書かれている経典を最も多く持ち帰り翻訳された方です。その1つである般若心経は今でも私たちは読経や書写しておりますね

お経

2021.07.06

般若心経

『摩訶般若波羅蜜多心経』

浄土真宗や日蓮宗では読まれないお経ではありますが、最も有名なお経の1つかと思います。

大乗仏教の教えを262文字に凝縮されたお経であり、空の真理や教えが説かれており、最後には「羯諦羯諦〜」と呪文で結ばれる真言密教のお経ではないでしょうか。

インドの古い言葉であるサンスクリット語の音写で摩訶般若波羅蜜多の八文字で「マハー(摩訶)プラジュニャー(般若)パーラミター(波羅蜜多)」、心経は中国語です。

般若とは、智慧と意訳できます。智恵とは違います。

波羅蜜多は、サンスクリット語ではパーラミターと読み<完成>を意味します。または、パーラムイターと読み<彼岸に渡るや彼岸に至る>と意味します。

般若心経とは、素晴らしい仏さまの智慧の完成が説かれているお経なのです。

「観音菩薩は、仏さまの智慧の完成を実践されたとき、肉体も精神もすべてが空であり、空によってあらゆる苦悩を克服された」

「五蘊」色、受、想、行、識の五つの集まりを意味し

色とは、全ての物質をあらわし

受とは、感受。想とは、表象であり

行とは、意志とし識とは、認識の作用のことで

この五つは私たち人間の肉体と精神の意味となります。

 

 

お経

2021.04.30

本尊上供

本尊上供(ほんぞんじょうぐ)

私たちの曹洞宗では、法要の始めにまず

般若心経を読経いたします。それは、安心(あんじん)の帰依処であられる

一仏両祖に供養いたします。

お経をお唱えした後にはその功徳が廻らされる回向文があります。

また、一仏両祖(いちぶつりょうそ)とは

御本尊さまであられるお釈迦さまや

曹洞宗の御開山(大本山永平寺)であられる高祖常陽大師(こうそじょうようだいし)道元禅師さま

多くのお弟子を育てられ、道元さまの教えを広く普及された

四世 (大本山總持寺開山)太祖常済大師(たいそじょうさいだいし)瑩山禅師さまです。

般若心経の後読まれる回向である

本尊上供の内容は

「一仏両祖に供養し、この上ない仏の位に達しているおさとりの徳を

いよいよ清らかなものにいたします。

そして願うところには、この世のすべてのご恩はもとより、仏法僧の三宝への報恩

すべての世界の生きとし生ける人々が救われ、同じく仏さまの智慧がまどかにそなわりたいものです。

そして、心から願い祈るところは、

各々の家門繁栄、子孫が絶えることなく続き、災難や災いの障害がなくなり、

皆が幸せでいられますように」と

般若心経のあとに読まれています

本尊上供(回向文)の意訳です。

四月もまもなく終わりです。五月もよろしくお願いします。

お経

2021.03.14

観音さま

『観音経』と言うお経には

観音さまの功徳がたくさん述べられております。

「世尊妙相具(せそんみょうそうぐ)」から

始まります偈頌では

無尽意菩薩(むじんにぼさつ)と言う仏さまが

お釈迦さまに「観音さまはどうして観音さまと名づけられるのですか?」と問いかけます。

それに対しての答えがお経となっております。

例えば「弘誓深如海」(ぐぜいじんにょかい)

弘誓の深きこと海のごとし。と

観音さまが私たちを救ってくださることのはたらきは

世界中あらゆる所にも行き渡るものであり、

苦しみから救い出そうという誓願は、

時間的にも空間的にも

広大無限の広さや深さを持っておられるのである。

とお説きになられております。

南無観世音菩薩

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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