曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2019.06.29

四華花(しかばな)、四華(しか)、
四花、死花、紙花など、
さまざまな呼び名がありますが、
白い紙に横に細かく切れ目を入れて、
細い棒に巻きつけた葬具の一種です。

「平家物語」の冒頭に
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす」
とあるように、
お釈迦様は入滅の場所として
沙羅の双樹の咲いている場所を選ばれました。
そのとき沙羅双樹は
真っ白に変化し、
八本あったうちの四本は瞬く間に枯れ、
残る四本の沙羅は栄えるように咲いたと言われています。
これを「四枯四栄」と言います。

インドの沙羅は大木で、
花は黄色っぽい色をしているそうですが、
日本では夏椿と言い
花が咲いてもすぐにその花が散ってしまうことから、
儚さの象徴にもなっています。
四華花は、沙羅双樹が悲しみのあまり、
真っ白な花を咲かせ、
真っ白に枯れてしまったことに由来しています。


お釈迦さまが悟られた地の
沙羅の木です。

禅のことば

2019.06.26

合掌

「右仏 左は我と 合わす手の 仲ぞゆかしき 南無の一声 」

合掌は、仏と我等とが一体となっていることを表しています。
左右の手のひらを胸または顔の前で合わせること
それは仏や菩薩などを礼拝するときの作法であり、
仏教徒の間では日常の挨拶にも用いられます。

合掌は、古くからインドで行われていた
「敬礼」(きようらい)作法の一種で、
これが仏教でも取り入れられました。
インドでは、食べ物をつまむ「右手は清浄」
反対に「左手は不浄」とみなし、
右手を仏(聖なるもの)、
左手は衆生(しゅじょう)を表すものとして、
これらを合わせたところを、
仏と衆生が合体した姿、
すなわち「成仏の相」(そう)
を表すものと考えます。

右手は仏の象徴で、清らかなものや知恵を表し
左手は衆生、煩悩妄執の自分自身であり、
両手を合わせることにより、
仏と一体になることや
「仏への帰依」
を示すものです。

また、他人に向かって合掌をすることは、
その人への深い尊敬の念を表すものでもあります。

禅のことば

2019.06.22

枕飯

「枕飯」(まくらめし)
「一膳飯」(いちぜんめし)
亡き人へ、ご飯を炊いて
茶碗に山盛りのご飯にしてお箸を中央に立てて供えます。
(浄土真宗や神道ではお供えしません。)
お亡くなりになられた方が、
この世で最後の食事をするという意味をこめてお供えします。

死者は、これを食べて「三途の川を渡る力」とするとも言われます。
また昔の人は、死を「恐れ」や「穢れ」と考えていましたので、
ご飯を炊く際にも「別火」(べっか)と言って、
家庭内の釜は使用せずに、
家の外で石などを利用して臨時の釜を造りお米を炊きました。
枕飯はあの世まで持って行くという意味があり、
土葬の時は墓地まで持っていて供えしますが、
最近は火葬ですので出棺の時に茶碗を割り
今生との縁を切ります。

禅のことば

2019.04.27

先代住職と椎茸

先代の住職 泰明老師は
恩方地域椎茸栽培の先駆者とも
聞いておりましたが、
昔の桜の写真を探していたところ
名刺を発見。
研究所の所長でもあったようです。

仏教の世界観、人生観の特徴は三宝印(さんぼういん)といわれます。
三宝印とは、
諸行無常(しょぎょうむじょう)
諸法無我(しょほうむが)
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
をいいます。
諸行無常とは、
いろいろな縁の和合によってつくられたもの(諸行)は
何一つとして恒常な存在ではない(無常)ということです。
無常と聞くと私は、
『平家物語』の冒頭のを思いつきます。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とありますが、
なんだか寂しく暗いイメージにもなりますが、
もののあわれやはかなさという無常観ではなく、
つぼみが開き美しい色とりどりの花が咲いたり、
産まれてきてくれた子供が成長してゆくことも無常なことであります。
形あるものは必ず滅していきますが、
同時に新しい生命誕生や成長をも意味します。
なので、後悔のない充実した生き方を心がけ
毎日精進努力しなければならないのですね。
先代住職のように
改めて世のため人のために尽くしてまいりたいです。

禅のことば

2019.04.27

通身眼

【通身眼】つうしんげん


金沢 大乗寺専門僧堂 東隆眞老師 書

通身眼とは、
からだ全体が眼であるという意
物を観るとき、全身のはたらきが眼に集中する。
この時まさに全身が眼となる。
さらに眼なくして見、耳なくして聞くといった
真の自在の境地は、無心のはたらきともいえる。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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