曹洞宗 常圓山 皎月院

皎月院TOP > 皎月院副住職 亨龍日記

禅のことば

2019.03.01

跋陀婆羅菩薩(ばったばらぼさつ)


こちらの写真は福井県大野市にあります
宝慶寺の跋陀婆羅菩薩さまです。

浴室の入口には跋陀婆羅菩薩を安置しております。
入浴の前後に
三度のお拝。五体投地します。

なぜ浴室に安置されているのか。
これには、
『大佛頂首楞厳経』(だいぶっちょうしょりょうごんきょう)に
「跋陀婆羅菩薩とその同伴の十六の菩薩は、僧のゆみあみする時に、例に随って入室し、たちまち水によって悟りを開いた」
とのことが書かれております。その故事によるものだと思います。

また、『香水海』の額もかかっております。
香水海とは、
インドの伝説によれば、この世界は、須弥山を中心に
九山八海がとりまき、そのまわりを太陽や月がめぐり、六道や諸天はその外だと言われていたそうです。
で、私たちの住んでいる世界の海以外の七海をさしているそうですが、
七海はわかりません。
ですが、七海には八つの功徳が具わっているようです。
(甘く、冷たく、やわらかく、軽く、清らかく、無臭で、飲むときなどを損なわず、飲んだあと腹を痛めず)
これらの八つの功徳のようなありがたい水に入浴できるからなのかとも思います。

偈文としては
『沐浴身体 当願衆生 身心無垢 内外光潔』
(もくよくしんたい とうがんしゅじょう しんじんむく ないげこうけつ)
今湯浴みをして身体を洗うことによって、私はまさに願う。
諸人とともに身も心もけがれなく、内も外も清らかに光り輝きますように。

禅のことば

2019.03.01

永平寺浴室


こちらは、永平寺の浴室です。
私も毎日のように入っておりました。
ですが、上山当初は1週間入れず、その後は4.9の付く日。
その後は毎日に(笑)
昔は水が大切だったこともあったのか
2.4.7.9の付く日に入られたそうです。

浴室は三黙道場(さんもくどうじょう)の1つです。
三黙道場とは、
僧堂(修行僧の衣食住の場)
東司(とうす トイレ)
浴司(よくす お風呂)
を言います。

禅のことば

2019.03.01

永平寺仏殿


永平寺の仏殿の中です。

仏殿正面上部に「祈禱」の大きな額があります。
こちらは、永平寺64世森田悟由禅師が書かれたとされます。

「祈祷」心願を発して、神や仏に祈ることです。
この仏殿にて、万民の富楽安穏を祈願されていたのだと思います。

禅のことば

2019.02.26

『萬里一條鉄』(ばんりいちじょうのてつ)

大意
どこまでも果てしなく続く一枚の鉄のこと。
混じり気のなしの平等一色の世界。
尊い仏性の象徴。

名古屋 愛知尼僧堂
青山俊董 老師 書

禅のことば

2019.02.24

永平寺仏殿(ぶつでん)

永平寺は、皎月院などの寺院などとは異なり
仏殿があります。
永平寺の仏殿には、過去、現在、未来の三世仏の形容をとり
正面に釈迦牟尼仏、向かって左に阿弥陀仏(過去)、右に弥勒仏(未来)を
まつってあります。これは、
中国は天童山景徳寺の仏殿の本尊に形式をとられております。
1902年に新築され、正面には、50世玄透禅師の直筆
「學皇寶殿」の額が掛けられております。
「學皇」とは「覚王」とも書きます。
また、覚者の王という意味なので、
覚者とは、真理を覚った者
「仏陀」お釈迦さま、釈迦牟尼仏を言います。


皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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