曹洞宗 常圓山 皎月院

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曹洞宗 仏さま

2021.04.09

花まつり

4月8日はお釈迦さまのお誕生日でした。

私は、青年会の法要を欠席してしまいましたが、一日中お香を調合しながらお釈迦さまの誕生を喜び感謝する日となりました。

 

お釈迦さまの誕生は、今から2500年前の4月8日

インドの北、現在のネパールにあるルンビニーの花園でお生まれになられました。

美しく香りの良い花が咲き乱れる花園に見立てた花御堂にお釈迦さまの誕生仏をおまつりしまして、甘茶をかけてお祝いします。

この甘茶というのは、漢方薬でありまだまだ最近始まった事です。その以前は、牛頭栴檀(ごずせんだん)その他の妙香をもちいられていたようです。妙香とは、、、わかりませんが、名香であればシャムやタニの沈香であったり丁子が煉香のなかでは名香と言われております。尊いお釈迦さまの誕生をお祝いしますので、きっと良い香木を煮出してお使いになったのではないかと想像いたします。

甘茶をかけるのは、産湯の代わりに、天が甘い雨を降らせまして誕生をお祝いしたという言い伝えによるものです。

曹洞宗では、甘茶をかける灌仏(かんぶつ)の時にはお唱えも致します。

『灌仏偈』または『浴仏偈』といい

「稽首大聖薄伽梵(けいしゅだいしょうぼぎゃぼん)

天上天下両足尊(てんじょうてんげりょうそくそん)

我等今以功徳水(がとうこんいくどくすい)

灌浴如来浄法身(かんよくにょらいじょうほっしん)

【大聖、薄伽梵、天上天下両足尊(たる如来に)稽首したてまつる。我等今功徳水を以って、如来の浄法身を灌浴したてまつる。】

この中の功徳水とは、水に8種の功徳があるとされております。 それは、甘さ、冷たさ、輭(あたた)かさ、軽さ、清浄、臭わないこと、飲んで喉をいためないこと、飲んでもお腹をこわさないことを言うようです。(輭=軟)

南無釈迦牟尼世尊

お釈迦さま誕生の地です。

 

禅のことば

2021.04.04

今日なすこと

『他は是れ吾にあらず』

(たはこれわれにあらず)

自己中心的な意味の言葉ではなく

他人は他人という意味でもなく

自分のための人生なのであるから自分で自ずからやらなければならないという意味であります。

こちらは道元禅師さまが、

中国の宋、天童山景徳寺にいた時の事です。

ある日の日差しが強い日、典座(修行僧の調理を担当する部署)老師がキノコを並べ干している様子を見た道元禅師さまは、「炎天下にご自分でなさらずとも誰か若い修行僧にやらせてはいかがですか」と申されたそうです。ですが老師は、

「他是不吾」との返答後さらに

「他人がしたのでは、私がしたことにならない。椎茸を干すのも大切な作務であり修行なのである。今やらなければ、誰がやるのであろうか。」

今をやるべきことや、やらなければならない事は、自分が一番よく知っているはずであり、やると決めたことは最後までやりきることが大切なことであります。

助言や忠告は大変ありがたいことではありますが、周りからの言葉に左右されず、いま自分ができることをやり通すことも時にはとても大切であり必要な事であるのです。

 

 

法要

2021.04.03

本寺さま

皎月院は、下恩方町にあります

深澤山心源院さまが御本寺になります。

皎月院は第五世であります玉田存麟大和尚さまが御開山であります。

本日は、心源院さま先住であられる

三十四世大龍清方大和尚さま

(平成21年4月3日御命日)

称名13回忌法要を厳修致しました。

心源院さまは「松姫さま」

でぜひ検索してみてください。

ご案内

2021.04.03

大本山永平寺

4月2日の出来事でしたが、

大本山永平寺第八十世貫主であられる南澤道人猊下の晋山開堂式礼が晴れ渡る空の下、厳修されました。

 

私は永平寺での修行時代や札幌での務めの中で、何度も禅師さまにお会いになられておりました。

昨年10月は、禅師さまが御導師をされる法要にて御詠歌もさせて頂くことができました。

この度は誠におめでとうございます。

禅のことば 修証義 曹洞宗 道元さまのお言葉

2021.04.01

今日

曹洞宗の教義内容を書かれている経典である

『修証義』(しゅしょうぎ)

道元禅師さまの教えが書き残されている

『正法眼蔵』の本文をもとに編集されております。

修証義は、全五章、31節、3704字にまとめ上げられております。

その冒頭は、

「生(しょう)を明(あき)らめ死を明らむるは仏家一大事(ぶっけいちだいじ)の因縁なり」

とあります。

生とはなにか、死とはなにか。

私たちは何のために生まれ、どのように生きて行くべきなのか。それを少しでも明らかにすることが仏道を行く者である私たちのつとめなのである。と言っております。 これは、仏道を歩むものだけではなく、人として生まれてきた私たち全ての人が考え続ける事なのかもしれません。なので「一大事」と最も大切で重要なことと示されているのではないでしょうか。紆余曲折しながらも前に進む精進、今を大切にする教えでもあります。

木版(もっぱん)と言う時を告げるために打ち鳴らす木の板に書かれている言葉は、

「大衆に白(もう)す

生死事大(しょうじじだい)

無常迅速(むじょうじんそく)

各宜醒覚(かくぎせいかく)

慎勿放逸(しんもつほういつ)」

時は人を待たずにすみやかに流れる

無駄に時間を費やすことなく今の修行に励み一大事に向き合うのである。

と言う戒めであります。

今を大事にです。

 

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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