曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2020.10.06

愛心

「愛語は愛心よりおこる」

と言う言葉があります。

愛心とは、

人を大切にする心です。

これは、お釈迦さまの教えである

「慈・悲・喜・捨」(じひきしゃ)

のことです。

「慈」とは、思いやりのことです。

「悲」とは、人の痛みがわかることです。

「喜」とは、人の喜びがわかることです。

「捨」とは、困っている人を助けたくなることです。

この心のことを

「四無量心(しむりょうしん)」とも言います。

これと同じく

「四摂法(ししょうぼう)」と言う教えがあります。

「布施ふせ」とは、人に分けてあげることです。

「愛語あいご」とは、いたわりの言葉をかけることです。

「利行りぎょう」とは、手助けをすることです。

「同事どうじ」とは、相手の気持ちに合わせて声をかけることです。

 

先ずは今、笑顔を作ってみましょう(^_^)

禅のことば

2020.09.24

五戒

「五戒」(ごかい)とは、

男女を問わずに、在家の信者が守るべきとされる基本的な五つの戒(いましめ)のことです。

一、不殺生戒(ふせっしょうかい)

無益な殺生はしないことです。
生き物を悪意を持って殺してはならないことです。
ニ、不偸盗戒(ふちゅうとうかい)

他人のものを故意に盗んではいけないことです。
不正な利益や所得をはかってはならいのです。
三、不邪婬戒(ふじゃいんかい)

不道徳な性行為を行ってはいけません。
性に溺れて自身を見失しなっては特にいけません。
四、不妄語戒(ふもうごかい)

嘘をついてはいけません。
他人に偽りのことを語っては良くありません。
五、不酤酒戒(ふこしゅかい)

お酒で心を乱してはいけません。
迷いの末に、お酒に溺れてはいけません。

お釈迦さまが最後のご説法で語られたとされる

「仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっしはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)」これを『遺経(ゆいきょう)』と、

略して私たちは言っておりますが

このお経の冒頭に説かれていることは

「戒を尊ぶ」ことです。

 

「汝等比丘(なんだちびく)、我が滅後において、当に波羅提木叉(はらだいもくしゃ)を尊重(そんぢゅう)し、珍敬(ちんぎょう)すべし。

闇(あん)に明(みょう)に遭い、

貧人(びんにん)の宝を得るが如し。

当に知るべし、此れは則ち是れ汝が大師なり。

若し我れ世に住するとも、此れに異なることなけん」

まず「波羅提木叉」とは

インドの言葉で「戒律(かいりつ)」を意味します。

【私が死んだ後は、私の残した戒律を大切にお守りなさい。それは闇夜の光明であり、貧しい人にとっては財宝でありましょう。この戒律こそ、あなたや皆さまの大いなる師です。もし私がこの世に生きていたとしても、この戒律以上のことを皆に教えることはもうありません」

この戒律は、自分が正しい行いをするためにありますが、同時に他の人のおこないを妨げない、そして邪魔をしないということでもあります。
最近では

「バレなければよい」との風潮がメディアを通してでも特に蔓延している現状でありそうですね。

お釈迦さまの教えである

「五戒」を当たり前のこととしていただき、仏教徒としての正しい教えを受け止め、謙虚に歩んで行きたいものですよね。

禅のことば

2020.09.23

お彼岸5

お彼岸はやはりご先祖さまへの

感謝と

六波羅蜜行の実践週間であります。

お彼岸の梵語であるパーラミター(波羅蜜)は、

この実践徳目である六波羅蜜の行を示します。

その六つは

1、布施、物や教えや慈しみの心を施し、見返りの心を求めないものです。

2、持戒、善いことを行い、悪いことをしないという規律です。

3、忍辱、物事の道理を理解し、怒りやわがままを抑えるように心を乱さないようにすることです。

4、精進、仏道をすすんで実行し、努力し続けることです。

5、禅定、坐禅などの行により心穏やかにすることです。

6、智慧、世の中の真実をしっかりと見極め、正しい判断にて生活することです。

このような六つの仏道修行を改めて実践することにより

此岸から彼岸と近づくこと間違いないと思います。

今を大切に生きること

生きていることへの感謝をしましょう。

禅のことば

2020.09.22

彼岸4

お彼岸のお中日秋分の日です。

昨日の続きです。

「彼岸御和讃」三番

『心を定めて 腹立てず  祖先に祈り こめてこそ

彼岸を迎う 親も子も  ああいまひらく この悟り

嵐もしばし 雪もやむ』

【お釈迦さまの教えにしたがい、身心を正し、落ち着きある生活をする(禅定)

腹をたてたりすることをつつしみ、許す心を持ち続ける努力をする(忍辱)

ご先祖さまに感謝し、みなの幸せを祈る生活でお彼岸を迎えます。

いまわかりました。お釈迦さまの教えにしたがって生活することが、彼岸に到ることなのです(智慧)

嵐のように迷い苦しみがおさまるのを感じます】

 

作者の丘灯至夫(おかとしお)さんは多くの作詞をされており、

「高校三年生」「高原列車は行く」「みなしごハッチ」「ハクション大魔王」など

作曲の古賀政男さんも国民栄誉賞者であり、

「丘を越えて」「人生の並木路」「人生劇場」など

 

禅のことば

2020.09.21

彼岸3

お彼岸3日目は

梅花流詠讃歌の「彼岸御和讃」を通して

六波羅蜜(ろくはらみつ)

六つの修行内容をお伝えできればと思います。

梅花流詠讃歌の「彼岸御和讃」二番は

『あまねく施(ほどこ)し戒(いまし)めて

日(ひ)に夜(よ)に励(はげ)むもろびとに

彼岸の花の美しさ  ああ爽やかにこの宴(うたげ)

妙(たえ)なる調(しら)べ夢ならず』

こちらの御和讃は、昭和42年 4月18日 成立され

作詞は 丘 灯至夫(おかとしお) 作曲は 古賀 政男(こがまさお)です。

【お釈迦さまの実践として、いろいろな人に財とする物や法とする教えの2つを施します。(布施)

また、自分をいましめ、節度ある生活をおくること。(持戒)

苦難の多いコロナ禍の世の中に遭っても、お釈迦さまの教えを日々行い歩むこと。(精進)

お墓参りなどにくる皆さまに、彼岸花は咲き香り微笑んでます。

ああ、この情景をどう表現したら良いのだろう。

爽やかな宴(うたげ)、法悦(ほうえつ)に満ちたお彼岸の宴、ご先祖さまとのご縁の宴なんでしょう。

この宴〈墓参・寺参り〉により、

仏さまへ感謝をしめす法楽(ほうらく)の教え響きが伝わってくるようで、

心が落ち着き、または静まり、頭がスッキリとなり気持ちが調われるのです。】

 

 

 

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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