2021.02.26
『威儀即仏法(いいぎそくぶっぽう)
作法是宗旨(さほうこれしゅうし)』
威儀とは、作法や法則にかなった振舞いではあったり、日常生活における正しい立ち居振舞いのこと。
仏法とは、お釈迦さまが説いた教えや仏道のこと。
作法とは、物事をただしく行う方法やきまりのこと。
宗旨とは、宗門の教えの趣旨のことであります。
道元禅師さまは、日常の立ち振舞いを調えることをとても重要視されております。修行とは、経典を読んだり坐禅をすることが大切であると思われがちですが、本当の修行は日々の生活すべてであり、1つ1つがとても大切な修行の連続なのです。
顔の洗面や歯を磨くこと。食事の作法や服装の身だしなみを調えること。身体の作法や礼儀に態度などなど、すべての行動が仏さまの教えであり修行であると。
心を調えるということは、
髪形や服装の身だしなみを整え、態度や行動を整える。
そのことが人の心をとらえることができるのです。
日常すべてが修行
2021.02.15
お釈迦さまが亡くなられた事を
「涅槃」と言いますが、
涅槃とはインドの古い言葉の「ニルバーナ」の発音を
そのまま漢字を当てはめているようです。
意味としては、迷いの火が吹き消された状態や安らぎにあたります。
また、命の火が消えた意味での亡くなる にもあたります。
涅槃図には、
中央に横たわれているお釈迦さま
頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)
頭は北、顔は西、右脇を下にしております。
「北枕」ではあまり寝ることがない私たちですが、
「北枕」は健康法でよく言われる「頭寒足熱」に適った寝方であるとも言われております。また、科学的にも地球の磁気に沿った寝方であると言われています。
「右脇臥」という右脇を下にした寝方も、心臓に負担のかからない寝方であり、永平寺での修行時代には、北枕ではありませんでしたが右脇を下にしていたような気がします。(たたみ一畳の中で寝るためにも)理想的な寝方なのかもしれません。
お釈迦さまの周りには沙羅の双樹が四ケ所にあり計八本
四本は青々とし四本は枯れて描かれております。
『平家物語』の冒頭に有名な
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り、
沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。」
このようにお釈迦さまの死を悲しまれ
辺り一面の沙羅樹すべてが真っ白になり、葉や枝、幹も砕け落ちたという伝えもあります。
そんな沙羅林の風景が白い鶴が集まっているかのようにも見え
鶴林(かくりん)とも言っております。
亡き方の枕元や葬儀での祭壇に白い四華花があるのは
この故事によるものです。
お釈迦さまの周りには
諸菩薩をはじめ、倒れこみ失神されている阿難尊者や仏弟子、
鬼神、天部や動物の52類と
天から降りて来られるお釈迦さまの母である摩耶夫人
、亡くなられたときの様子などが描かれております。
2021.02.14
二月十五日は三仏忌の一つであります
「涅槃会(ねはんえ)」です。
お釈迦さまが亡くなられた日にちなんで、
御供養の法要を行います。
毎年、青年部の一歩の会では会員一同集まり法要を営みますが
今年は緊急事態宣言中ですので中止となりました。
また、八王子市仏教会主催の
涅槃会もオンライン開催となってしまいました。
1日遅れの16日に行います。
講演には、東ちづるさんが参加いたします。
Zoom・YouTubeで配信します。
お申し込みの方には、配信のURLを送ります。
まだ申し込み可能かと思います。
「八王子市仏教会」
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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