曹洞宗 常圓山 皎月院

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曹洞宗

2021.07.19

如浄禅師

7月17日は道元禅師さまの正師であられる

如浄禅師さまの御命日でした。

お亡くなりになる直前までの4年間

道元禅師さまに仏法を伝えるため厳しくも心優しい師であったと思われます。

如浄禅師さまは1162年生まれであり1227年66歳でお亡くなりになられました。

それは、道元禅師さまが日本へ帰国の途上のことのようでした。

自分の本当の正師とも仰ぐ如浄禅師さまの最期を見届けることをきっと望んでいたのだと思いますが、

如浄禅師さまは、正しい仏法を継承された道元禅師さまを一日でも早く帰国され、正伝の仏法を広めるようを勧めました。

如浄禅師さまの教えは、

「もっぱら修行すべきは坐禅である。坐禅が悟りであり身心脱落である。焼香・礼拝・念仏・修懴(しゅさん)・看経(かんきん)をもちいず、ただ打坐すればよいのだ」と

修行を積んで悟りを得るというのではなく、

「坐禅は身心脱落である」

坐禅という修行が身心脱落であり悟りにほかならないのであると

 

「坐」という字は、土のうえに人が坐る

字さながら大地にしっかりと腰を据えて、静かに深く

自分と向き合いながら坐りましょう。

 

境内整備 ご案内

2021.07.16

七月送り盆

七月の送り盆となりました。

皎月院は只今リフォーム工事中です。

本堂は、明治31年に再建されましたが

それは、本寺である八王子市下恩方にあります心源院さまの観音堂を移築したものでした。

移築後から今の本堂までには

何度も増改築されております。

ですが、明治から大正頃は財政面にもとても厳しい状況であったのだと思います。

壁の中の板材に卒塔婆が使われておりました。

今回、壁の撤去で明治40年や大正元年などの檀信徒がお盆やお彼岸で建立された100年前の卒塔婆が出てきました。

きっと皎月院檀信徒のご先祖さまがお寺に来て最後のお参りをされたのでしょう。

報恩感謝

道元さまのお言葉

2021.07.16

一心

「心」とは、私たちの行動の源、原動力です。

連日賑わう大谷翔平さん報道

心を野球に一心だと思います。

また日々の行動が皆にも伝わり、多くの人に称賛されております。

同じ日本人として、いちファンとして心が躍動します。

アスリートは、身体をつくり、技を習得したら、最後は心だそうです。

心次第で勝敗まで変わっていきます。

消極的になってしまうのも

積極的になることも

またまた自分が笑顔になることも

「心」なのです。

曹洞宗は禅宗です。

心を調える坐禅

その坐禅について道元禅師さまは、和歌を詠んでおり

その和歌を坐禅御詠歌 浄心としてお唱えさせていただいております。

《濁りなき 心の水に すむ月は

波もくだけて 光とぞなる 光とぞなる》

三調

調身(身体を調え)、調息(息を調え)、調心(心を調える)

道元禅師さまの説かれる坐禅は

どこまでも仏祖の教えを参究する光明の坐禅であり

私たちの日常生活に取り入れることができ、なおかつ

欠かせない心の状態を保つ教えを伝えているのです。

坐禅が身心脱落のお姿なのです。

 

 

 

道元さまのお言葉 仏さま

2021.07.13

お盆の入り

本日7月13日お盆の入りです。

お盆の風習を守りながら短い間かもしれませんが

仏さまをおもてなししましょう。

今まで生きてこられた方々がなお亡くなりになられると仏さまとなるという解釈は一般的だと思います。命と言う姿や形こそ存在しないのかもしれませんが、仏さまは仏さまとして仏の世界にて存在し生きていると思います。それは、道元禅師さまが最期に残された遺偈にて

『渾身無覓 渾身(こんしん)覓(もと)むる無く

活陥黄泉 活きながら黄泉に陥(お)つ』

このように

死んであの世に行くのではなく、活きながら黄泉に行くとされております。ですので、仏さまとして黄泉の世界で今なお私たちを導く仏道修行、坐禅をされ続けていられることと思います。

その報恩として私たちも教えに従いながら、無駄な日は無いのです。日々の研鑚、仏道を精進して行かなければならないと再確認する私のお盆入りとなりました。

瑩山さま

2021.07.08

あらゆる生き物に

七夕の時期が過ぎ去り

間もなく七月のお盆を迎えようとします。

日頃から供養する心、手を合わせる大切さを伝えておりますが

私たち日本人は古くから

あらゆる生きとし生ける存在の命に感謝をしております。

その代表例として、食事です。

食べ物をいただく前には、手を合わせ

”いただきます”と感謝の真心で食します。

太祖常済大師(瑩山禅師)さまは、

修行僧や今の私たちにもその教えをしっかりと残されております。

「仏の大いなる慈悲は、平等にありとあらゆる生物たちを済度し、仏のひろやかな教化の力は、みな等しく多種多様な生きものを救うと言います。年末には、数日かけて皆でひたすらにお経を読み、お寺の領地を耕した際に犠牲になってしまったあらゆる生き物たちや、あるいはお寺を支援してくれている皆さまの領地にて飼われている使役されている動物や生きもの、山林や河、水中や陸上であろうとそこに住んでいるありとあらゆる生きものの内、死んでしまったものに回向せよ。これらの生きものたちを救うことが出来るのは、仏の慈悲とお経の力しかないのです」とされ、

人間だけではなく、田畑を耕す功労であった牛馬や動物たちをはじめ

自然界の虫といったあらゆる命に対し供養する心を忘れてはならないのだと

十二月十日や晦日に読経するとありました。

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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