2021.06.18
曹洞宗では食事をいただく前に唱える
大切な偈文があります。
「五観の偈」(ごかんのげ)
(「観」とは、心の眼で観ることを意味します)
◉一つには、功(こう)の多少(たしょう)を計(はか)り 彼(か)の来処(らいしょ)を量(はか)る
【感謝】
目の前にある食事が出来上がるまでを思い、その食材がいかにして自分の前に出されたかの経路を思い直す。また食材となった他の生命(いのち)の犠牲の上に人間・私たちの命が成り立っているということを理解し感謝しようということ
◉二つには、己が徳行(とくぎょう)の 全欠(ぜんけつ)を忖(はか)って供に応ず
【反省】
多くの人の努力と供養によって食事を得ているが、自分がこの食事を受けるに足りる正しい行いをしているかどうかということ
◉三つには、心を防(ふせ)ぎ過(とが)を離るることは 貪等(とんとう)を宗とす
【修行】
迷いや過ちを犯さないように、貪り・怒り・愚かさの三つをなくすようにと心がけることをいう
◉四つには、正に良薬を事とするは、形枯(ぎょうこ)療(りょう)ぜんが為なり
【目的】
食事というものは良薬である。身体を維持し、瘦せて衰弱することを防ぐ故の為に、大切にして良薬としていただくということ
◉五つには、成道(じょうどう)の為の故に 今此の食(じき)を受く
【誓願】
仏道を成就するという目標・目的の為にも、身体を養う食事をしっかりといただきましょう
こちらは、ご法事、祥月命日で
仏さまへ上げるお膳の例えの
御霊供膳(おりょうくぜん がなまり、おりくぜん)です。
肉や魚、五辛(ごしん)の
にら・らっきょう・ねぎ・にんにく・はじかみを使いません。
基本的には、ご飯・味噌汁・煮物・和え物・漬物です。
2021.06.12
昨年も1日遅れとなってしまいましたが、
今年は6月11日でした。
入梅の昨日、たまたまですが
真鰯のお刺身を食しました。
調べましたら
銚子では「入梅いわし祭」を開催されているようです。入梅であるこの時期に獲れるマイワシが産卵前で最も脂がのっていて、一年の中で一番美味しいと言われているようです。
確かにとても脂がのってツヤツヤで身がふっくら美味しかったです。
入梅は二十四節気の中の雑節で
雑節なんて聞き慣れない言葉ですね
まずは、春夏秋冬の四季があり、
五節句の「人日の節句(七草)」、「上巳(じょうし)の節句(桃の節句)」、「端午の節句(子供の日)」、「七夕の節句(しちせきの節句)」、「重陽の節句(菊の節句)」、「人日の節句(七草)」があり
二十四節気に
有名所で、「立春」、「雨水」、「春分」、「穀雨」、「立夏」、「小満」、「夏至」、「大暑」、「立秋」、「処暑」、「秋分」、「甘露」、「霜降」、「立冬」、「大雪」、「冬至」、「大寒」などがあったりします。少し省きましたが。
それ以外の
「節分」、「彼岸」の春と秋や、「八十八夜」、「土用〜」、などの日本発祥のものです。ちなみに二十四節気は中国発祥です。
2021.06.11
明日6月12日
皎月院恒例の施食会法要です。
本年もコロナウイルス感染防止のため
檀信徒の皆さまには参拝の中止とさせて頂きます。
施食会とは「食事を施す」法要です。
ご先祖さまや「三界萬霊(さんがいばんれい)」という
〝あらゆる世界のすべての精霊〟に食事を施し、
迷える精霊に慈愛の悟りを施します。
欲深い私たちの心を仏さまの前で反省し、
「わかちあう心」「支えあう心・喜び」
四摂法(ししょうぼう)の布施(ふせ)・愛語(あいご)・利(り)行(ぎょう)・同事(どうじ)
をおこなう法要でもございます。
施食会では食事を施すための「施食棚」を設け、周囲には十一枚の施食幡を掛けて厳修致します。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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