曹洞宗 常圓山 皎月院

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御詠歌

2022.11.01

霜月

11月となりました

本日は大本山總持寺さまにて

梅花流詠讃歌関東管区の献詠大会でした

群馬、栃木、千葉、埼玉、茨城、山梨

各地より大勢の講員が参加され

有意義な奉詠となりました

本年、總持寺が能登より鶴見へと移転され111年を迎えます

また、令和6年の御開山瑩山禅師700回大遠忌に向けてのお唱えにもなったと思います

 

修証義 お経

2022.10.31

修証義

私たち曹洞宗独自のお経であり、宗典として

『修証義』(しゅしょうぎ)があります

修証義というお経ができたのは明治23年(1890年)の12月1日です

まもなく公布され133年になります

この修証義というお経は

御開山道元禅師さまが書き残された

『正法眼蔵』というとても難しい哲学的な書物より抜粋されてできておりますが

私たちにも何とかわかるようにと作られたお経ですので

是非ともご法事では一緒にお読みしたいと思っております

修証義は

第一章 総序(仏教の基本的立場)

第二章 懺悔滅罪(本証) 第三章 受戒入位(本証)

第四章 発願利生(妙修) 第五章 行持報恩(妙修) とされ

第二章から五章までを「四大綱領(しだいこうりょう)」としております

四大綱領とは曹洞宗の教義です

・懺悔滅罪(さんげめつざい)とは、仏教を信じて自分を見つめなおし反省し、迷いのない生活をしなければならないと言うこと

・受戒入位(じゅかいにゅうい)とは、生活をする上で規則やルールといった約束を守り、正しい毎日を送らなければならないと言うことです

・発願利生(ほつがんりしょう)とは、自分だけのことを考えるのではなく、いつも周りの皆が幸せに生きていくことを願い心がけなければならないと言うこと

・行持報恩(ぎょうじほうおん)とは、お釈迦さまのです教えを学び、その教えを実践していき、日頃から感謝の気持ちをもちながら生活をしなければならないと言うことです

 

お香

2022.10.24

薫物屋香楽認定教授香司

蔵前や浅草近くにある

薫物屋香楽さん

「もっと自由に気楽に楽しむ和の香り」をコンセプトに、 各種手作りお香キット、各種香製品製造、手作り香教室の運営を 行っています

https://www.m-karaku.com/

ここでコロナ禍ではありましたが

2年以上にわたりお香に関することを学んできました

そして先日、香司インストラクターを養成することができる

薫物屋香楽認定 教授香司を無事に卒業することができました

仏教とお香は切り離すことができない大切なものであり

仏教伝来1500年以上経つ今でも変わることなく継承されております

そんな素晴らしいお香を多くの方々にお伝えしていければと思っております

香楽さんの入口にて

曹洞宗

2022.10.22

新歸元

新歸元=新帰元(しんきげん)

御通夜、御葬儀に使用します白木の御位牌の一番上に書かれている言葉

こちらはお戒名の一部ではありません

故人さまが無常であるこの世を去られ

万物が生まれて滅するという本元(ほんげん)へと

新たに帰ることを意味する言葉です

他にも「新帰真」や「新物故」、「新帰去」や「新帰源」等々を

書くこともありますが、基本的にはどれも同じ意味になります

お戒名は一般的には新帰元以下の四文字であり

生前に頂くお名前は基本

道号(上2字)と法号(道号の下2字)がお戒名になってます

また十六の戒を保つという約束もされます

四文字の下にあるものは位階と言います

信士や信女、居士や大姉は男女の称号であります

こちらは

基本、亡き後に決めていることが多いかも知れません

生前に頂いておりますお名前には必ずご住職さまからの証明書があります

道元さまのお言葉

2022.10.21

春は花

道元禅師さまは

とても素晴らしい和歌を残された歌人でもあると思います

「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」

こちらの和歌は最も有名なものだと思います

良寛さんや川俣康成さん(「美しい日本の私」と題したストックホルムでの講演)も愛読されていることがわかります

道元禅師さまの大叔父には和歌を詠まれる慈円という方がおり(道元さまの母の伯父だろう 天台座主でもある)

日頃から親しまれる環境であったと想像できます

なぜなら慈円は

新古今集和歌集の編さんに関わっているからです

さらには道元禅師さまは

後鳥羽院宮内卿らと親交があったともされ

歌を詠むことは

今現在には数少ないですが

人生に欠かせないものだったのかもしれないと考えます

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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