曹洞宗 常圓山 皎月院

皎月院TOP > 2020年

禅のことば

2020.09.20

お彼岸2

「彼岸」は仏教語に由来しております。

六国史という飛鳥時代から平安時代にかけての史書

(日本書紀、続日本紀、日本後紀、続日本後紀、日本文徳天皇実録、日本三代実録)

この一つの「日本後紀」(840年成立)に国分寺(こくぶんじ)において

陰暦二月、八月に七日間『金剛般若経』を読ませると記されているようです。

これでは、お彼岸の法要とはわかりません。ですが陰暦の八月に道元禅師(28日)や瑩山禅師(15日)

陰暦ですと同じ9月29日ですので、八月七日間は期待ができそうです。

初めてわかるのは、『源氏物語』かもしれません

陰暦二月、「十六日彼岸のはじめにて、いとよき日なりけり」とあります。

十世紀になりますと、毎年の行事として貴族層がされていたと思われます。(何宗だろう)

お彼岸は、仏教色が強いですが、インドや中国では無く日本独自の民俗信仰との習合行事かと思います。

本日10日ぶりのランニング

お彼岸は目標を立てる期間でもあると思ってます。

私は、来年3月のお彼岸にも元気に走っていたいです。

 

禅のことば

2020.09.19

彼岸入り

本日お彼岸の入りとなりました。

朝から多くの方々がお墓参りに来られました。

お彼岸は、お中日の秋分の日の前後三日間

計一週間です。

彼岸という言葉は、インドの古い言葉のサンスクリット語で

「パーラミター」から出てきたものです。

この言葉の意味は、「彼岸にいたる」ということです。

私たちのいる世界は悩み苦しみの岸、「此岸(しがん)」と呼び

川をはさんで反対の岸

仏さまの悟りの世界を「彼岸」と呼びます。

言葉はインドから使われているのですが、インドや中国でも

彼岸会法要が行われた記録はないようです。

ですのでお彼岸は日本独自の行事です。しかも年二回のお中日は祝日です。

昭和23年(1948)に制定された「国民の祝日に関する法律」において

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」

秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ」

ための日としています。

明治初期から昭和22年までは、

春季皇霊祭、秋季皇霊祭と言って

歴代の天皇や皇族を祀る祭日でした。

曹洞宗

2020.09.17

無尽蔵

『無尽蔵(むじんぞう)』

実はゴールはないのです。

日課の散歩であっり、

トレーニングにしても

ゴールや目標は誰しにもあるかと思います。

ですが、ゴールに近づくにつれ気持ちが崩れてしまいます。または、ゴールするまで頑張れる方もいるかもしれませんが、

仏教というものを学べば学ぶほど

とっても遠くて近きは男女の仲感じてしまうのは

私だけではないかと思っております。

 

ですが、學べば学ぶほどゴールが遠ざかるということは、それほどお釈迦さまの教えというのは、

本当に素晴らしい教えであり、智慧であるとおもっております。

《仏教の教えは無尽蔵です》

道元さまのお言葉

2020.09.16

草の葉

道元禅師さまが読んだ和歌です。

『草の葉に かどでせる身の 木部山(きのめやま)

雲にをかある 心地こそすれ』

 

(木の芽峠     越前と若狭の境界の峠です)

この和歌は、

道元禅師さまが体調を崩され10ヵ月ほどが過ぎた頃、

療養するために京都へ向かうことを決められた頃かと思います。

タイトルにもつけました

「草の葉」

これは、あの世のことではないでしょうか?

自分の身体のことは、自分が良く解っているとするならば、

あの世への旅立ちのように一歩一歩

木の芽峠を登られていたのかもしれません。

今月29日が御命日です。(陰暦では、8月28日)

1253年示寂 世寿54歳

曹洞宗

2020.09.14

良寛さん

良寛さんファンの一人として

夏目漱石さんがいます。

明治を代表する言わずと知れた小説家ですね。

夏目漱石さんは、

「良寛を得る喜びに比ぶれば悪筆で恥をさらす位はいくらでも辛抱つかまつる」

と書き残すほどの思い入れがあります。

良寛さんは、1758年~1831年に生きられた詩人の僧侶として有名です。本名は、山本栄蔵と言われております。僧侶としての号は、大愚。新潟県の出雲崎の生まれとされております。

生家は、石井神社の祠職と名主職とを兼務されており、父は、俳句に親しまれておりました。

 

この時代は、とても自然災害が多く、火災や台風、伝染病の発生に浅間山の大噴火など次々と起こった時代でした。

出家は18歳の時だそうです。岡山県倉敷の円通寺の国仙和尚に師事され、修行されながら諸国をまわられました。

「日がな一日、村の子どもと鞠つきわして遊んでいる僧」

として

『霞立つ  永き春日を  こどもらと

手まりつきつつ  けふも暮らしつ』

 

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

カテゴリー

最新の投稿

アーカイブ