曹洞宗 常圓山 皎月院

皎月院TOP > 禅のことば > お彼岸最終日

禅のことば

2018.09.26

お彼岸最終日

彼岸会の心得として

お彼岸の「彼岸」とは、向こう岸のことです。
インドのことばでパーラミター
(波(は)羅(ら)蜜(みつ))に由来します。
〈こころおだやかなさとりの境地〉という意です。

仏教ではおさとりの岸に渡るには、
六波羅蜜(ろくはらみつ)を実践する事を大切にしております。
改めまして、
六波羅蜜(ろくはらみつ)とは
『布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)』です。

私たちがお仏壇やお墓に向かって、
お参りすることはそれなりに意味があります.。
仏さまに お水やお花を奉るという心は、
お布施(ふせ)=与えるということです。
そのお花は 忍辱(にんにく)=耐え忍ぶことを表したものであり、
怒りや腹立ちなどの煩悩を忍耐する、心の象徴とされています。
お線香をあげるのは、精進(しょうじん)=努力すること。
お線香は一度火をつけますと、燃え尽きる最後まで持続します。
私たちも最後まで辛抱強く、努力精進する心が大切です。
お膳を供えるのは、禅定(ぜんじょう)=心の安定。
腹が減っては戦はできぬ。何よりもまず、お腹を満たすことが大事です。
そして暗闇の中(自分の煩悩や迷い)に、ホッと明かりが灯る。
その明かりが 智慧(ちえ)の灯明です。
このように、仏さまに供えるものは一つ一つ自分の心の象徴であり、
左右に花と灯明、真ん中にお香、その前にお膳
というように位置が決まっています。
この位置が決まっていることが、持戒(じかい)=戒律です。
.日常茶飯の仏事にも、深遠なる教えが含まれています。
お仏壇やお墓に向かって 合掌礼拝することは、
「六波羅蜜(ろくはらみつ)を行ずる」ことになり、
私たちは日頃から「修行」を行っているのです。

また、曹洞宗のご本尊・お釈迦さま
『南(な)無(む)釈(しゃ)迦(か)牟(む)尼(に)佛(ぶつ)』
と三度お唱えしましょう。 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

カテゴリー

最新の投稿

アーカイブ