2020.11.08
「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」という有名な言葉がありますが、
この世の存在はことごとく仏以外のなにものでもない
というような意味です。
では、仏性とは何なんであるのか?仏さまであれば、お釈迦さま、如来、菩薩などとわかりますが、性は何であるか?心や魂、霊魂といったものであるのか?
中国の唐の時代である六祖慧能大和尚が
「無常はすなはち仏性なり、有常はすなわち一切諸法の分別心なり」
と述べられております。
無常こそが仏の本質であり、たとえ永遠不滅の存在が何であるか考えるなら、人間の誤った勝手な分別に過ぎないというのです。
道元禅師さまは、このことばをさらに説き明かしてくださっております。
「草木叢林(そうりん)の無常なるすなはち仏性なり、人物身心の無常なるこれ仏性なり、国土山河の無常なるこれ仏性なるによりてなり。」
【草も木も、草むらも林もすべて無常であるが、それゆえにこそ仏性そのものなのだ。人も物も、身も心も無常であるが、だからこそ仏性なのである。国土や山河も無常そのものであるが、これは仏性にほかならないからなのである。】
と言うことで、
“仏性とは、無常”
であると言うことです。
無常とは、死を連想してしまいそうですが、私たちがこの世に生を受けたことも成長することも無常です。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
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