2022.07.02
今年は非常に短い梅雨の期間でした
今日で八王子は8日連続の猛暑が続き
日中の境内掃除である作務が体力的にとても辛い日々です
今から20年前、永平寺での修行は日々の規則正しい生活でした。その毎日の中では、朝食である小食の直後から始まる全山を雑巾がけです
雑巾と一体となりひたすらに磨きます
また日中には境内を掃き、草むしりをしたり
夏の今頃は川の中を掃除します
終わりのない掃除の日々です
ですが、この作務こそ永平寺での学んだ大切な事でした
ある昔、慧蔵という僧侶が台所を務めておりました
慧蔵に対して他の僧侶が「お前は台所で何をしているのか」と問います
それに対し慧蔵は「牛に対し餌をやっております」(もちろん牛なんていません)
さらに他の僧侶は「どうやって牛に餌をやるのか」と問います
慧蔵は「牛が脇道に入っていったら、すぐに手綱を引っ張ってきます」と
他の僧侶は「それでこそ、本当に牛に餌をやれるな」と言いました
ここで言う「牛」とは
私たち自身のことでしょう
日々の生活の中で
私を調えたり
私の生活を調え続けるその姿というのは
仏道修行そのものであり、その姿が仏さまなのです
春には多くの華が咲き
夏には沢山の草が生え
秋には色鮮やかに紅葉し
冬には雪が降り始めます
素晴らしい四季折々のあるこの世界に生まれることができた幸せ、たとえ作務が終わることなくとも
自分自身を浄める意味でも
日々作務に身を投じなければならないとも思います
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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