曹洞宗 常圓山 皎月院

道元さまのお言葉 季節

2021.02.25

和歌

『梓弓 はるの山 風吹ぬらん

峯も谷にも 花にほいけり』

道元禅師さまが詠まれた和歌でありますが、

晩年の四十四歳

京を離れ、雪深い越前へと移り住まわれました。

春の枕詞である「梓弓」があるので

春の到来を喜んでいつつ

心新たに引き締める気配を感じられます。

また春を運ぶ山嵐が吹きつけ

峰にも谷にも春を彩る花々の香りが満ち溢れはじめている。

冬の身に染みる寒さがあったからこそ春の喜びがひときわうれしく感じる

そのような和歌ではないでしょうか。

今年は二月にもかかわらず

境内の桜や梅の開花が始まっております。

 

 

曹洞宗 行事

2021.02.15

団子

涅槃団子を作られる地域やお寺もあります。

(残念ながら皎月院ではしておりません)

色とりどりのお団子を作るのは、

お釈迦さまのご遺骨が五色の色に輝いたという

言い伝えがあるからです。

仏さま 行事

2021.02.15

涅槃

お釈迦さまが亡くなられた事を

「涅槃」と言いますが、

涅槃とはインドの古い言葉の「ニルバーナ」の発音を

そのまま漢字を当てはめているようです。

意味としては、迷いの火が吹き消された状態や安らぎにあたります。

また、命の火が消えた意味での亡くなる にもあたります。

涅槃図には、

中央に横たわれているお釈迦さま

頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)

頭は北、顔は西、右脇を下にしております。

「北枕」ではあまり寝ることがない私たちですが、

「北枕」は健康法でよく言われる「頭寒足熱」に適った寝方であるとも言われております。また、科学的にも地球の磁気に沿った寝方であると言われています。

「右脇臥」という右脇を下にした寝方も、心臓に負担のかからない寝方であり、永平寺での修行時代には、北枕ではありませんでしたが右脇を下にしていたような気がします。(たたみ一畳の中で寝るためにも)理想的な寝方なのかもしれません。

お釈迦さまの周りには沙羅の双樹が四ケ所にあり計八本

四本は青々とし四本は枯れて描かれております。

『平家物語』の冒頭に有名な

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り、

沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。」

このようにお釈迦さまの死を悲しまれ

辺り一面の沙羅樹すべてが真っ白になり、葉や枝、幹も砕け落ちたという伝えもあります。

そんな沙羅林の風景が白い鶴が集まっているかのようにも見え

鶴林(かくりん)とも言っております。

亡き方の枕元や葬儀での祭壇に白い四華花があるのは

この故事によるものです。

お釈迦さまの周りには

諸菩薩をはじめ、倒れこみ失神されている阿難尊者や仏弟子、

鬼神、天部や動物の52類と

天から降りて来られるお釈迦さまの母である摩耶夫人

、亡くなられたときの様子などが描かれております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご案内 法要 行事

2021.02.14

涅槃会

二月十五日は三仏忌の一つであります

「涅槃会(ねはんえ)」です。

お釈迦さまが亡くなられた日にちなんで、

御供養の法要を行います。

毎年、青年部の一歩の会では会員一同集まり法要を営みますが

今年は緊急事態宣言中ですので中止となりました。

また、八王子市仏教会主催の

涅槃会もオンライン開催となってしまいました。

1日遅れの16日に行います。

講演には、東ちづるさんが参加いたします。

Zoom・YouTubeで配信します。

お申し込みの方には、配信のURLを送ります。

まだ申し込み可能かと思います。

「八王子市仏教会」

https://hachibutu.jp/

 

 

 

曹洞宗

2021.02.13

戒尺

 

曹洞宗では「戒尺(かいしゃく)」と呼んでおりますが

真宗では念仏の調子を揃える法具として「折柝しゃくたく」と呼ばれ

日蓮宗では「音木おんぼく」と呼び、お題目などを唱える時に使用しているようです。

曹洞宗ではお戒名を授ける授戒会、葬儀の際に使用しております。

葬儀では、三帰戒・三聚浄戒・十重禁戒の

十六条戒の約束事を授け

故人がしっかりと仏道修行できますようにと導く

大切な法具です。

お釈迦さまを信仰して歩まれる覚悟の念を生じさせる意義をも表しているのかもしれません。

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

カテゴリー

最新の投稿

アーカイブ