2020.09.28
道元禅師さまの詠まれた和歌の一首で
「無常」と題されております。
梅花流詠讃歌では「月影」という曲名となっております。
『世の中は 何にたとえん 水鳥の
嘴振(はしふ)る露に 宿る月影』
この世の中は無常である。何一つとして一定にとどまること、とどまるものは何もない。
この世の中を何にたとえよう。
たとえば、水鳥がくちばしを振るった時に飛び散るしずくの一つ一つに宿る月の光のようなものなのです。
水鳥がくちばしを振るうことによって、一瞬でも宿っていた月の光の生滅(くちばしに生まれたしずくに宿った月の光)。
この生滅が無常のはかなさにをあらわされております。
道元禅師さまのご生涯では、多くの死別を経験されております。
幼少期では、御両親。臨済禅を学び、共に中国の宋へと行かれた建仁寺の明全和尚さま。
そして生涯の本師である如浄禅師さま。
また多くのお弟子の中で最も期待しておりました僧海の夭折(27歳のようです)
この「無常」を詠まれた和歌は、
大切な人を看取ってこられた道元禅師さまの深い感慨がにじまれております。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
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