曹洞宗 常圓山 皎月院

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仏さま 行事

2021.02.15

涅槃

お釈迦さまが亡くなられた事を

「涅槃」と言いますが、

涅槃とはインドの古い言葉の「ニルバーナ」の発音を

そのまま漢字を当てはめているようです。

意味としては、迷いの火が吹き消された状態や安らぎにあたります。

また、命の火が消えた意味での亡くなる にもあたります。

涅槃図には、

中央に横たわれているお釈迦さま

頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうが)

頭は北、顔は西、右脇を下にしております。

「北枕」ではあまり寝ることがない私たちですが、

「北枕」は健康法でよく言われる「頭寒足熱」に適った寝方であるとも言われております。また、科学的にも地球の磁気に沿った寝方であると言われています。

「右脇臥」という右脇を下にした寝方も、心臓に負担のかからない寝方であり、永平寺での修行時代には、北枕ではありませんでしたが右脇を下にしていたような気がします。(たたみ一畳の中で寝るためにも)理想的な寝方なのかもしれません。

お釈迦さまの周りには沙羅の双樹が四ケ所にあり計八本

四本は青々とし四本は枯れて描かれております。

『平家物語』の冒頭に有名な

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響き有り、

沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらわす。」

このようにお釈迦さまの死を悲しまれ

辺り一面の沙羅樹すべてが真っ白になり、葉や枝、幹も砕け落ちたという伝えもあります。

そんな沙羅林の風景が白い鶴が集まっているかのようにも見え

鶴林(かくりん)とも言っております。

亡き方の枕元や葬儀での祭壇に白い四華花があるのは

この故事によるものです。

お釈迦さまの周りには

諸菩薩をはじめ、倒れこみ失神されている阿難尊者や仏弟子、

鬼神、天部や動物の52類と

天から降りて来られるお釈迦さまの母である摩耶夫人

、亡くなられたときの様子などが描かれております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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