曹洞宗 常圓山 皎月院

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瑩山さま

2021.07.08

あらゆる生き物に

七夕の時期が過ぎ去り

間もなく七月のお盆を迎えようとします。

日頃から供養する心、手を合わせる大切さを伝えておりますが

私たち日本人は古くから

あらゆる生きとし生ける存在の命に感謝をしております。

その代表例として、食事です。

食べ物をいただく前には、手を合わせ

”いただきます”と感謝の真心で食します。

太祖常済大師(瑩山禅師)さまは、

修行僧や今の私たちにもその教えをしっかりと残されております。

「仏の大いなる慈悲は、平等にありとあらゆる生物たちを済度し、仏のひろやかな教化の力は、みな等しく多種多様な生きものを救うと言います。年末には、数日かけて皆でひたすらにお経を読み、お寺の領地を耕した際に犠牲になってしまったあらゆる生き物たちや、あるいはお寺を支援してくれている皆さまの領地にて飼われている使役されている動物や生きもの、山林や河、水中や陸上であろうとそこに住んでいるありとあらゆる生きものの内、死んでしまったものに回向せよ。これらの生きものたちを救うことが出来るのは、仏の慈悲とお経の力しかないのです」とされ、

人間だけではなく、田畑を耕す功労であった牛馬や動物たちをはじめ

自然界の虫といったあらゆる命に対し供養する心を忘れてはならないのだと

十二月十日や晦日に読経するとありました。

 

曹洞宗 瑩山さま

2021.01.26

生死

(正治2年1200年1月2日)陽暦1月26日は高祖常陽大師道元禅師さまの降誕会です。

 

《不自由な処より生じ、不自由の処に向って死し将ち去る。唯だ是れ此の愛に依れり》

『不自由な所より生まれ、不自由な所に向かってまさに死んでいくものは、正しくはこの愛によるのである』

《太祖常済大師瑩山禅師さまのお言葉》

仏教で説いています「愛」とは、一部を除きますと、物やお金、異性や名声など多くの物への《執着心》を意味しております。

その執着心から離れることが最善ともされます。

昨日は弟の小練忌(三十五日)でした。

また本日は叔父の祥月命日でもありました。

四苦八苦の1つでもある”愛別離苦”があります。

《愛する人ともいつかは別れなければならない》

愛する人との別れは、必ず苦しみに縛られ苦悩をも大きくします。

自分ではわからない程の執着に気づき

少しでも解放する努力も必要なのかもしれません。

そのためにも、仏さまやご先祖さま愛する人を

“敬い慈しむ”ことを念頭に

しっかりと掌を合わせて

頂ければと思います。

 

瑩山さま

2020.12.02

坐禅

瑩山禅師さまは

『常住大慈大悲、

坐禅無量功徳、回向いっさい衆生』と

「常に大慈大悲(だいじだいひ)に住して

坐禅無量の功徳を、

一切衆生に回向せよ。」

【いつもお釈迦さまの慈悲を心にとどめ、

坐禅のはかり知れない功徳というものを、

生きとし生けるすべてのものに回らすことができるのです。】

瑩山さま

2020.11.21

誓願

本日(陽暦)11月21日は瑩山禅師さまの誕生の日です。

母の深い観音さま信仰に支えられて生をうけられた瑩山禅師さまは、道元禅師さまのように衆生済度の誓願をされております。

道元禅師さまは当時の仏教界が結界などとして女人禁制を説かれていた事に対して批判されております。同様に、男女の平等を唱え、仏道を求める女性も道元さま、瑩山さまのもとへあつまられました。

『一願は、今生の慈母、懐観大姉、最後の遺言において、領納の発願、是れ女流済度の菩提なり、敢えてあざむくべからず。遺命によって、これを護持すべし。』

このように女性に対する思いも書き残されております。

仏教、曹洞宗の誓願とは、慈悲心です。人々の生命、自然の生命、全てにおける命の尊厳を大切にするということです。

 

瑩山さま

2020.11.20

観音信仰

瑩山禅師さまの母親である

龍胎院察応懐観大姉(りゅうたいいんさつおうえかんだいし)は、瑩山禅師の本師である

義介禅師のもとで出家されました。

母の懐観大師は、大変熱心な観音さまへの信仰者でもありました。また、その母親、明智優婆夷(みょうちうばい)の存在も、観音さまへの信仰や出家する大きな影響を与えられたとされます。

懐観大姉は、なかなか子供を授かることができなかったようで、常日頃から十一面観音に願をかけていました。その願いが叶い、三十七歳の時、朝日を飲み込む夢を見て懐妊を確認されたという。

さらには、十一面観音へ礼拝し、『観音経』を読誦していたところ、瑩山禅師さまを出産されたようです。

1264年10月8日

陽暦では、11月21日です。

禅師は、幼少の頃より母に従い仏道信仰、観音さまへの信仰を欠かすことなくされ、皆を幸せに導くという、衆生済度の誓願を生涯貫かれました。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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