曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2020.11.12

食事での偈文

食事を頂くにあたり、作法があり

それぞれで唱える偈文があります。

先ずは

「応量器(おうりょうき)」という

食器をひろげる際に唱える偈文

『展鉢偈(てんぱつげ)』

「仏生迦毘羅(ぶっしょうかびら) 成道摩掲陀(じょうどうまかだ) 説法波羅奈(せっぽうはらな) 入滅拘絺羅(にゅうめつくちら)

如来応量器(にょらいおうりょうき) 我今得敷展(がこんとくふてん) 願共一切衆(がんぐいっさいしゅ) 等三輪空寂(とうさんりんくうじゃく)」

【仏は迦毘羅に生まれ、摩掲陀に成道し、波羅奈に法を説き、拘絺羅に入滅したもう。

如来の応量器、我今(われいま)敷展することを得る。願わくは一切衆生と共に、等しく三輪空寂ならん】

前半は、お釈迦さまの生涯を短い語句でまとめられております。後半の如来応量器のあと4句が、展鉢の偈文です。応量器とは、

鉢多羅(はつたら)の訳で、鉢盂ともいいます。

一人の食事の量に応(かな)う器と言う意味です。

昔の修行僧、出家人はすべて供養していただいた物を受けて生活修行されてましたが、供養を受けるにあたり「量を知り、足ることを知る」が大切であり、自らが供養を受けるにあたるに相応しい行いをおこなっているかどうか。

食事は、自らの空腹を充たすというだけではなく、願わくは、すべての人々に等しく(三輪である施者、受者、施物)清らかな心を観じて、道を空寂(さとる)ことができますように。

という誓いの偈文です。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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