曹洞宗 常圓山 皎月院

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禅のことば

2020.04.02

お袈裟と十大弟子

十大弟子の一人である

天眼第一の阿那律尊者(あなりつ)

アヌルダとも呼んでおりますが、

お釈迦さまと同じく釈迦族の出身であり

お釈迦さまとは、いとこだとも言われております。

阿那律尊者は、お釈迦さまが御説法されているときに

居眠りをしてしまったそうです。

それに対して

お釈迦さまは「あなたは道を求めるために出家したではありませんか。それなのに説法中に居眠りをするとは出家の決意はどうしたのか」と叱責されました。

それ以後は、決して眠ることなく修行され

ついには、失明してしまいました。

ですが、それによりすべてを見通すことができる智慧の眼

天眼を得ることになりました。

 

見ることができない阿那律尊者は、

衣、お袈裟のほころびを縫おうとされた際に

針に糸を通すことができなかったそうです。

そこで、「どなたか私のために針に糸をとおしてくれませんか」と言ったところ

お釈迦さま自ら針に糸を通されたという話もあります。

またお弟子の阿難や目連、多くのお弟子によって

アヌルダのお袈裟を縫われ

お釈迦さまをはじめ皆が功徳という徳を積まれました。

 

『自未得度先度他(じみとくどせんどた)』

自分自身がさとりを得る前に、

他の人々を救済しようとする願いをもつことです。

それは、発心(ほっしん)と言う

仏道を求める心なのです。

その仏道修行とは、

たゆむことなく行われ、終わりがないかもしれません。

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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