曹洞宗 常圓山 皎月院

皎月院TOP > 皎月院副住職 亨龍日記

お経

2017.08.19

遺経(ゆいきょう)その5

仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっしはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)

世間的功徳の実践すべきものとしての、
七項目の
5、いかりは徳をさまたげること
まさに自分の心を内に落ち着かせて、
怒り、恨みの心(瞋恚しんに)を起こしてはならない。
また、正しく口を守って、ののしったり恨んだりする
言葉をいってはならない。
怒りを好き勝手ににすると、自分の道を妨げてしまい、
功徳の利益を失ってしまいます。
怒りの心は燃えさかる火よりも恐ろしいのです。

6、おごり、おもい上がり(憍慢きょうまん)の心をいましめる
僧侶なら、自らの意思で頭を剃りなさい。
飾りを捨てて衣を着て、応量器(おうりょうき)をもって、
乞食で自立しなさい。
もしも慢心が起こったら、早く取り除くのです。

7、他人にへつらい、自己をあざむく(諂曲てんごく)の心を
質直(しつじき)にすべきである
へつらいの心(諂曲てんごく)は解脱の道とは相反します。
ですので、己が心を正しくまっすぐにするのです。
また、知るべきです。へつらいの心は、
ただ、欺きと偽りを作ってしまいます。
心をきちんと正してまっすぐな在り方を基本にすべきです。

以上のように、第二段として
世間的功徳の実践すべきものとして
七項目が説かれております。

次に第三段には
仏教徒として実践すべき功徳として八大人覚(はちだいにんがく)が
説かれます。
1、少欲
2、知足
3、遠離
4、精進
5、不忘念
6、禅定
7、智慧
8、不戯論

また今後考えていこうかと思います。

行事

2017.08.16

盂蘭盆

本日はもう送り盆の日となりました。

この日は夕方になると、
送り火を焚いたり、灯籠流しが行われます。(最近では少ないですが)

「ご先祖さまあっての自分」
ということばがあるように、私たちはご先祖さまの存在があったからこそ、今こうしてこの世に生を受けることができました。
いのちは過去からげん、そして未来へと向かう
いのちの流れの中にあることに気づかされます。

お寺やお墓参りをされ
亡き方々とお会いするということは、“私は生きている”
ということを改めて実感できる機会であり、
今の私の生き方はこれで良いのか?
二度とない人生をいかに生きるべきかをも
見つめられるのではないでしょうか?

禅のことば 御詠歌

2017.08.16

浄心(じょうしん)

曹洞宗梅花流詠讃歌のなかに
坐禅御詠歌があります。
その曲名が「浄心」です。
浄心とは澄みきった心、清らかな心のことです。

濁りなき心の水にすむ月は
波も砕けて光とぞなる 光とぞなる

こちらの歌詞は道元禅師さまが残された
和歌集とされる『傘松道詠』の中にある歌です。

坐禅は、身と心が融和して澄んでしずかな状態です。

正身端坐(しょうしんたんざ)=身心脱落(しんじんだつらく)

身心脱落とは、
「脱落はもぬける。身も心も一切の束縛から離脱して、大悟底(だいごてい)の境涯にいたること。道元は、只管打坐が身心脱落で坐禅わ介して大悟にいたるのではなく、坐禅の当体が身心脱落の姿であるとする」
『禅学大辞典』より

その時の身と息と心のあり方を、
調身(ちょうしん)、調息(ちょうそく)、調心(ちょうしん)
とも言います。

1日の始まりに、または1日の中で、
短い時間でもかまいません。
心しずかに、息を整えませんか?

禅のことば

2017.08.16

無所得(むしょとく)

昨日は72年目の終戦記念日でした。

本日は、お盆最終日。東京は朝から雨ですね。
20日まで傘マーク続いてます。

無所得とは、
私たちには必ずと言って良いほど欲があります。
基本的には、食欲、性欲、睡眠欲になります。
他にも数多くの欲とは存在いたします。
ですので、欲というものは次から次へとましてしまいます。
そして、その深みにはまってしまうと、
自分をコントロールできなくなってしまうこともあります。
しかし、欲を満たそうとする気持ちの愚かさをしり
あらゆるものは、「無所得」(得るところ無し)
であることに気がつきますと、(なかなかできませんが。。)
さわやかで平穏な境地へと

ですが、欲を断ち切ろうとする努力ではないてす。
努力することも欲のひとつとなってしまうからです。

お経

2017.08.14

遺経(ゆいきょう)その4

仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっしはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)

世間的功徳の実践すべきものとしての、
七項目の
3、多くを求めることを戒めること
いろいろな飲食の布施、恵みをいただくときには、
薬を服用するようにいただくように。
好きなものでも、嫌いなものでも、
または、あるものは多く、あるものは少なくしてはいけないと。
たとえば、蜜蜂が花から蜜をとるときに、ただその蜜の味だけとって、
花の色や香りを損なわないようなことです。

4、ふしだらな睡眠をつつしむべき
昼間は心を励まして人として善き教えの修行して、
時間を無駄にはしてはならない。大切な人生を無益に過ごしてはなりません。
また、恥を知るというこはとても大事なことです。
ですので、恥じる心をもち、忘れてはなりません。
恥じる心を忘れると、さまざまな功徳をも失います。
恥を知る人には必ず善き真実があります。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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