曹洞宗 常圓山 皎月院

禅のことば お経

2022.08.31

洗面

道元禅師さまは、日常生活や行持を大切にされとても綿密であられます

『正法眼蔵』の「洗面」の巻きに偈があります

 

  • 「手執楊枝しゅじょうようじ  当願衆生

心得正法しんとくしょうぼう  自然清浄じねんしょうじょう」

[手に楊枝を執らば  当に願うべし、衆生

心に正法を得て、自然清浄ならんと]

 

  • 「晨嚼楊枝しんしゃくようじ  当願衆生

得調伏牙とくちょうぶくげ  噬諸煩悩ぜいしょぼんのう」

[晨(あした)に楊枝を嚼まば  当に願うべし、衆生

調伏の牙を得て、諸々の煩悩を噬(か)まんと]

 

  • 「澡漱口歯そうそうくし  当願衆生

向浄法門こうじょうほうもん  究竟解脱くぎょうげだつ」

[口歯を澡漱せば、当に願うべし、衆生

浄き法門に向いて、究竟じて解脱せんと]

  • 「以水洗面いすいせんめん  当願衆生

得浄法門とくじょうほうもん  永無垢染ようむくぜん」

[水を以って面を洗わば  当に願うべし、衆生

浄き法門を得て、永く垢染無けんと]

インド ガンジス川

曹洞宗

2022.08.31

当願衆生

私が修行しました福井県の大本山永平寺では

4と9の付く日には浄髪(髪を剃る)と

開浴(入浴)の日と決まっております

浄髮は粥罷(しゅくは)朝の食事の後に行います

その際には

「浄髮の偈」を唱えます

剃除鬚髪 当願衆生 (ていじょしゅほつ とうがんしゅじょう)

永離煩悩 究竟寂滅 (ようりぼんのう くぎょうじゃくめつ)

[鬚髪を剃除せば 当に願うべし 衆生

永く煩悩を離れて究竟じて寂滅ならんと]

(こちらの偈はお葬式でもお唱えいたします)

浄髮は基本お風呂場ではありません廊下でおこないます

お風呂への入浴は斎罷(さいは)の中食(昼食)の後ですが、夕方頃となっちゃいます

その際に

「開浴の偈」を唱えます

沐浴身體 当願衆生 (もくよくしんたい とうがんしゅじょう)

心身無垢 内外光潔 (しんじんむく ないげこうけつ)

[身体を沐浴すれば 当に願うべし、衆生

身心無垢にして内外光潔ならん]

 

永平寺のお風呂の建物

浴室の菩薩である

跋陀婆羅菩薩(ばったばらぼさつ)(永平寺ではありません)

こちらで三度の御拝をしてから入浴させて頂きます

お経

2022.08.28

施財の偈

施財の偈(せざいのげ)とは

供養のお施主さんより施財があったとき

托鉢で施財を受けたときなどで唱える偈文です

「財法二施 功徳無量(ざいほうにせ くどくむりょう)

檀波羅蜜 具足圓満(だんばらみつ ぐそくえんまん)」

財と法との二施は 功徳無量である

檀波羅蜜 具足圓満す

 

布施は六波羅蜜の1つでもあり

梵語では檀那波羅蜜、檀度ともいいます

檀那(だんな)とは施しの意味でもあり波羅蜜には度の意味があります

その度とは煩悩の此岸より彼岸へ渡すという意味です

また曹洞宗の経典である修証義

その第四章にも重要であることが掲げられています

季節

2022.08.22

処暑

8月23日は二十四節気の処暑

暦の上ではそろそろ厳しい暑さが終わる頃です

まだまだ蒸し暑い日が続いておりますが

これから朝晩涼しくなりはじめ、虫の声も良く聞こえてきます。ですが台風の季節でもあり、日本へは来ませんが9、10号が発生しました

その影響でしょうか今週はずっと天気が悪く土曜日は雨模様のようです

法要

2022.08.22

施食会

8月6日麻生区早野の戒翁寺にて

施食会法要を厳修致しました

戒翁寺は

皎月院住職の実家です

私の叔母である先代住職乗雲慈光大和尚亡き後

皎月院住職が兼務しておりますお寺です

 

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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