2022.02.11
間もなく2月15日は
80歳で御生涯をとじられたお釈迦さまの御命日です
『涅槃(ねはん)』という言葉は
「吹き消す」と言う意味を持つ古代インドの言葉であるサンスクリット語の「ニルヴァーナ」の音写のようです。また、パーリ語では「ニッバーナ」とも言うようです。
これは、何もかも吹き消された究極の悟りの状態である
それは「三毒」であり「煩悩」と言われる
貪瞋癡(とんじんち)がすべてない境地です
欲深い貪欲(どんよく)
怒りの瞋恚(しんに)
迷いの愚痴(ぐち)
お釈迦さまの最期を書き記された最古の経典が
パーリ語で書き記された『マハーパリニッバーナ・スッタンタ』(大いなる完全な涅槃の経典)
これを漢訳され『大般涅槃経』等などが残されており、日本には5世紀頃の物やその後に追加された物によってだそうです。
29歳で出家されあらゆる苦行をなされたが、そこには心安らぐ悟りの境地はなく
35歳のとき、ブッダガヤの菩提樹のもと
脚を組まれ坐禅をし
悟りを開かれ、仏陀「目覚めた人(サンスクリット語)」となられました(成道とも言い12月8日の事です)
2022.02.11
『普勧坐禅儀』これより本論
「夫(そ)れ参禅は静室宜しく、飲食節(おんじきせつ)あり。諸縁を放捨し、万事を休息して、善悪(ぜんなく)を思わず、是非を管すること莫れ。心意識の運転を停め、念想観の測量(しきりょう)を止めて、作仏(さぶつ)を図ること莫(なか)れ、豈坐臥(あにざが)に拘わらんや。」
【いざ坐禅をするときには、静かな部屋がよろしいです。飲食も食べ過ぎたり、空腹でなく節度を持ち、生活している中で心を乱すような拘りごとを投げ出し、この世の善悪をわずらわしくおもうことなく、思量の是非の分別することをやめましょう。
心の意識の働きや認識といった働きをやめ、念じる想像すること観察するなどの働きをやめ、仏になろう、さとりを得たいと思うこともやめるのです。ましてや坐禅をするときには、生活に関係なくすべてを解放しゆったりと坐ることなのです。】
坐禅は正に家で穏坐することがよろしいです
2022.02.11
『普勧坐禅儀』 序文最後です
「所以(ゆえ)に須らく言を尋ね語を逐うの解行(げぎょう)を休すべし。須らく回光返照(えこうへんしょう)の退歩を学すべし。身心自然に脱落して、本来の面目現前せん。恁麼(いんも)の事を得んと欲せば、急に恁麼の事を努めよ」
【当然ながら言葉や文字から概念を追いかけ解釈することはやめるべきです。為すべきことは、自己の内側から出てくる光で自己を照らし、謙虚?を学ぶべきである。身体と心のとらわれが自然と抜け落ち、本来の自己の顔が目の前にあらわれる。このような真実を得たいと思ったのなら、すぐさま坐禅をはじめることがよろしいです】
言葉を考えなおすことは難しいです
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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