曹洞宗 常圓山 皎月院

禅のことば

2021.06.08

仏教の言葉

日々の暮らしの中で

日常使われている言葉がいくつもあります。

「挨拶」は「一挨一拶」(いちあいいっさつ)

こちらは、師匠と弟子、または修行者同志が、

軽くや強く問答され悟りの深浅を試されたなかからできた言葉であり、

「我慢」は「慢」という字さながら

高慢、自慢、傲慢,

などの熟語があるように

他人と比較していまい自らをおごってしまう言葉である。

さらにはもっと探りますと

「七慢」という言葉がありました。

  1. 「慢」   相手を見下す心
  2. 「過慢」  自分が優れていると威張る心
  3. 「慢過慢」自分より優れている相手の欠点を探してまで自分が上だと思う心
  4. 「我慢」 意地やプライドにより、考えを押し通す心
  5. 「増上慢」悟りをひらいたと思ううぬぼれた心
  6. 「卑下慢」自分を卑下していても、卑下することにうぬぼれてしまう心
  7. 「邪慢」 間違っているにも正しいと言い張るように、徳が無いのにあるといううぬぼれた心

このような自惚れてします心は、人間としてでてしまう可能性は十分にあります。

他の人を観察するだけではなく、しっかりと自分自身を観察し自分自身を知ることが大切な心です。

禅のことば

2021.06.02

塔婆供養の功徳

塔婆供養の功徳とは

  • お塔婆はそのまま仏さまのお姿とされ、建立することで仏像 仏さまを建立する事と同じ功徳をもたらします。
  • お塔婆を見ることは、人と仏さまとは五輪(頂・面・胸・腹・膝の五処)の姿や形が同じとして仏さまの心を目覚ますはたらきを持っています。
  • お塔婆建立により仏さまに対する敬う心や報恩感謝の心がうまれます。
  • お塔婆供養としての回向(功徳を廻らす)を読み込むことで、故人さま仏さまを安楽の境地へと導き、その功徳が  建立したものへと廻らします。
  • お塔婆建立により、志すところの霊位だけでなく、ご先祖さまや塔婆建立を目にする皆の利益を及ぼすことができる。
  • お塔婆建立により、お塔婆を身に現じたとされ、お塔婆それ自身が供養身・真体(形がないので応現できる)ともなります。

 

私たちは、血縁だけでなく多くのご縁によってつながっております。

亡き後も、故人さまと私との間には心と心で固く結ばれております。

ですので、見えずともお花を飾りたい、飲まずともお水をお供えしたい、答えずとも語りかけたい。

というように、見えないものにつくし、見返りを求めないですることが

本当のご先祖さまや故人さまに対するご供養であり、人間としてとても大事なことです。

 

禅のことば

2021.06.01

水無月

6月となりました。

今月の皎月院は

12日に施食会法要(檀家さんは呼ばずに)を

厳修致します。

その後日より、本堂の基礎、壁の補修工事が

金剛組により12月まで施工が行われます。

どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

庭前柏樹子(ていぜんのはくじゅし)

ある禅僧が、趙州禅師(ちょうしゅうぜんじ)に

「いかなるか是れ祖師西来の意」と尋ねられました。

これは、菩提達磨大和尚が何を伝えるためにインドから中国へ渡って来られたのか。という問いに対して

趙州禅師が庭の木を指でさし

「庭前柏樹子」と答えられました。

柏樹子とは特別に意味はなく、

目の前の現実を離れ

仏法を探し求めてもむなしいことであるという意です。

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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