曹洞宗 常圓山 皎月院

ご案内

2021.05.17

施食会

本年、6月12日(土曜日)

14時30分から予定しておりました

施食会法要は、中止とさせて頂きます。

正確には、昨年と同様に檀信徒の皆さまを呼ばずに

住職と副住職メインで法要を厳修致します。

また、卒塔婆も昨年と同じく皆さまのお墓へ供えさせて頂きます。

どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

道元さまのお言葉 御詠歌

2021.05.11

供華

梅花流詠讃歌の曲に供華(くげ)

「花供養御詠歌」があります。

この曲は道元禅師さまはが詠まれたとされる和歌(草庵の偶詠)でもあります。

仏さまやご先祖さまへお供えする花や供養をあらわしております。

「この心天(あま)つ空にも花供(はなその)ふ

三世(みよ)の仏に奉(たてまつ)らばや 奉らばや」

「この心」とは、坐禅の心持ちとも思いますが、

供養する心を大切にするならば、発心や菩提心といった解釈もできます。

この思い、心が、清らかなる澄んだ空に花を供えるように

「三世の仏」三世諸仏、過去・現在・未来の諸仏とも思いますが

それだけではなく、あらゆる仏さまと言う十方諸仏であり

あらゆる仏さまへまごころである慈悲の心を持ってお花をお供えする。

と受け止められます。

お供えをする私たちも慈悲の心であり、

お供えを受ける仏さまも慈悲の心で私たちを見守られてくださることでしょう。

 

道元さまのお言葉

2021.05.07

行う必要

道元禅師さまは、百の知識を所持している者よりも、お袈裟を正しく身にまとうことが出来る者の方が

仏に身を寄せる者としてはすばらしいと申してもおります。

それは、近年インターネットの普及によりすぐさま知識を得ることはできますが、

実際に行い体験、経験することによって得るものとでは全く違うからであります。

特に坐禅においては、脚を組むことです。

決して怪我をするような無理はいけませんが、

正座と同じく、坐ることによって足の痛さを体験すること。それは坐らなければわからないことです。

「千聞は一見にしかず、千見は一写にしかず」という

古いことわざがあるようですが、

道元禅師さまは同じようなお言葉で

「千見万聞たとひありとも、一得にしかず」と『正法眼蔵』にあります。

【千のものを見分ける分別があり、万もの知識があったとしても、

一つのことをしっかりとやれることができる素晴らしさには、かなうものはない】

とことん突き進む大切さを感じられます。

 

 

禅のことば

2021.05.05

立夏

本日 五月五日は立夏。

この日より夏に入ることになります。

また、こどもの日であり、五節句の一つ端午です。

五という漢字にちなみ

「一華開五葉」(いっけごようをひらく)という言葉がございます。

 

震旦初祖 菩提達磨大師が

二祖 慧可大師にたいして

今後、五代を経て禅宗が五派に分かれる。

そして多くの人の迷いや苦悩を救い

花開くであろう。と残されたことばであります。

この対句として

「結果自然成」(けっかじねんになる)があります。

 

また、「五智」(ごち)という言葉があります。

それは、心を開き清浄な五つの心を目覚めることができれば、迷いや苦悩と言った煩悩が消え、本来の清らかな自己になることができるということ。五智に目覚めることは、仏性に目覚めること。仏さまへ近づいていることです。

その五智とは、卒塔婆の上部に書かれております。

「大圓鏡智 だいおん(えん)きょうち」生まれながらにして持つ無垢なありのままの心

「平等性智 びょうどうしょうち」まわりのすべてのものが仏性をもっており、皆平等であると知る心

「妙観察智 みょかんさっち」平等の中にもそれぞれに個性があり違いがあることを知る心

「成所作智 じょうしょさち」仏さまの慈悲の心と同じように、他を思いやることが大切であると知る心

「法界体性智 ほっかいたいしょうち」身の周りにあるすべてのものは仏さまのあらわれであると知る心

今日はこどもの日、無垢で純粋な心を少しでも忘れずに過ごしたいものです。

 

 

曹洞宗

2021.05.04

告諭

遅くなりましたが、

本年の曹洞宗管長による方針

告諭です。

『いま、私たちは多くの苦難に直面しています。新型コロナウイルス感染症の全世界的な拡大により、多くの尊い生命いのちが失われ、人びとは深い悲しみの中にいます。また、戦争、貧困、格差などの社会不安、近年頻発する自然災害は、私たちに大きな痛みをもたらしています。

今日こんにち、曹洞宗の信仰に生きる私たちは、どのような生き方を目指すべきでしょうか。

お釈迦さまは、人生における苦悩の中で、菩提樹のもと、坐禅を重ねられ、お悟りを開かれました。その御教みおしえは、祖師方によって相承そうじょうされ、いま、私たちもいただくことが出来ます。身を調え、息を調え、心静かに坐りましょう。仏さまの智慧と同じ正信心しょうしんじんにより、ものごとを正しく見ることが出来ます。その時、おのずから他者を思いやり助け合う慈悲のこころが育まれるのです。

私たちの社会ではさまざまな分断が現出しています。感染症の広がりにより人間関係のさらなる希薄化が進む中、いまこそ、一人ひとりが菩提心をおこし、人と人との温かなつながりを深めていかなければなりません。お互いに手を携え、四摂法ししょうぼうの「同事どうじ」のおさとしをぎょうじてまいりましょう。

すべての人びとが救われることが御仏みほとけの願いであります。

日々の生活の中で、仏さまにを合わせ、世界中の人びとが安らかに暮らせるよう祈り念じ、皆ともに菩薩行を進めてまいりましょう。』

 

合掌

南無釈迦牟尼仏なむしゃかむにぶつ
南無高祖承陽大師道元禅師なむこうそじょうようだいしどうげんぜんじ
南無太祖常済大師瑩山禅師なむたいそじょうさいだいしけいざんぜんじ

 

令和3(2021)年4月1日
曹洞宗管長 南澤道人

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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