曹洞宗 常圓山 皎月院

禅のことば

2021.02.28

なまぐさ

「なまぐさ」というのは、怒りや慢心

強情、反抗、偽り、ねたみ

大言壮語(ホラ吹き)、高慢なことであり

肉や魚などを食べることがなまぐさなのではありません。

逆に肉や魚などを使わない料理を

「精進料理」ですね。

 

 

お釈迦さまは

「本当のなまぐさとは、悪い心のことである」とされております。

 

御詠歌

2021.02.28

不滅

曹洞宗梅花流詠讃歌に

お釈迦さまを敬い追慕の思いで

詠まれている曲があります。

「大聖釈迦如来涅槃御詠歌」

(だいしょうしゃかむににょらいねはんのごえいか)

略して

【不滅】(ふめつ)

〔歌詞〕

〈ひとたびは 涅槃の雲に いりぬとも

月はまどかに 世を照らすなり 世を照らすなり〉

御詠歌なので五・七・五・七・七

さらに言葉を強調したいのでプラス七。

 

お釈迦さまは、衆生である私たちのために

100歳までとされた命を20年縮められお救いになられた。

または、

一度は入滅され肉体は尽きてしまったが、お釈迦さまの教えは今なお

お経として私たちに御示しになっております。

特に日頃私たちが読む『法華経』の「如来寿量品」にて説かれております。

御詠歌の歌詞の意味は

〈お釈迦さまを輝く月になぞらえて、

明るく照り輝いていた月が厚い雲によってさえぎられてしまい

私たちには直接見ることができなくなってしまったが

月は雲の上では今なおまばゆい光で私たちを照らし続けているのです。

そして私たちの胸の中に教えとして生き続け、人々を導いておられるのです〉

道元さまのお言葉

2021.02.27

梅花

『梅花新発旧年枝』

(ばいかあらたにひらくきゅうねんのえだ)

道元禅師さまが弟子たちに説法されたお言葉が記されている『永平広録』より

毎年花を咲かせるその様子は、生命の喜びで輝いている。まさに一枝の花の真である。

道元さまのお言葉

2021.02.26

峰の色

『峰の色 渓(たに)の響も 皆ながら

吾が釈迦牟尼の 声と姿と』

道元禅師さまが詠まれた和歌

四季おりおりの山の移り変わりや

あたりにこだまする谷や河川の水の響

そのすべてがそのまま釈迦牟尼世尊のお声であり、お姿であり

なんとも尊い気持ちがいたします。

日本は四季折々の変化に富んでおります。

恵まれた自然の声を聞き入るにはとても環境が良いと思います。この自然を大切にして、自然と一体となり、お釈迦さまのお声を聞きとめれたらと思います。

 

道元さまのお言葉

2021.02.26

日常すべて

『威儀即仏法(いいぎそくぶっぽう)

作法是宗旨(さほうこれしゅうし)』

威儀とは、作法や法則にかなった振舞いではあったり、日常生活における正しい立ち居振舞いのこと。

仏法とは、お釈迦さまが説いた教えや仏道のこと。

作法とは、物事をただしく行う方法やきまりのこと。

宗旨とは、宗門の教えの趣旨のことであります。

 

道元禅師さまは、日常の立ち振舞いを調えることをとても重要視されております。修行とは、経典を読んだり坐禅をすることが大切であると思われがちですが、本当の修行は日々の生活すべてであり、1つ1つがとても大切な修行の連続なのです。

顔の洗面や歯を磨くこと。食事の作法や服装の身だしなみを調えること。身体の作法や礼儀に態度などなど、すべての行動が仏さまの教えであり修行であると。

心を調えるということは、

髪形や服装の身だしなみを整え、態度や行動を整える。

そのことが人の心をとらえることができるのです。

日常すべてが修行

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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