2020.09.07
ご焼香の偈文は、お香の功徳を讃歎したものです。
禅宗では、拈香ねんこう(つまみ上げる、捉える)といって、拈ずるとは香を額の辺りまで持っていきおし頂いてから炭の上にくめます。 抹香では右手である仏手の親指、人差し指、中指の三指(竜爪)でつまみ拈じます。それは竜の手爪は三本でして、更に前足三本の爪の中には水晶のような丸い玉である宝珠を持っています。お香とはそれほど尊く大切なものであります。
お焼香は香食とも言います。
一片の薫りたかい沈香を焚き、その薫香によって
光明雲台の世界におられる無量の仏さまに
宝珠のような最高の食事をお供えする。
その行いは、生きている私たちのできる最高の功徳でもあると信じてます。ですのでこのような功徳を積む事が仏道修行であり、自分が亡き後も必ずや仏さまに導かれることと思っております。
(柴又、帝釈天にて撮影のもの)
ご焼香の2回目は従香(じゅうこう)と言いますが、この時には香は頂きません。そえるだけです。
最後には必ず合掌低頭(一礼)を忘れずにお願い致します。
2020.09.06
ご焼香の時に唱える偈文(げもん)があります。
【戒香定香解脱香(かいこうじょうこうげだっこう)、光明雲台遍法界(こうみょううんたいへんほっかい)
供養十方無量仏、供養十方無量法、供養十方無量僧(くようじっぽうむりょうぶつ、ほう、そう)
見聞普薫証寂滅(けんもんふくんしょうじゃくめつ)】
これは、華厳経(けごんきょう)のお唱えです。
お香を仏道修行の三学にたとえ、「戒、定、慧(かい、じょう、え)香」とされています。
これは、戒香や定香と言うような特別なお香があるのではなく、お香自体に尊敬して名付けられております。なので、解脱香(げだっこう)や涅槃香(ねはんこう)とも言ったりされます。
このようにお香を焚き、その香りの功徳は、仏さまのように私たちの願いをいち早く成就してくださるのかもしれません。(光明雲台の世界にいらっしゃる十方じっぽう(四方八方)にお香の功徳が巡らされるとされます)
2020.09.05
お香は仏教儀礼には欠かすことができないものであり、仏教と一体とされて日本に伝来し、継承されてきました。
お香自体は、少なくとも紀元前4000年頃には使用されていたとされてます。
お釈迦さまの荼毘(だび)にも、香木を用いて火葬されたともされております。それにより、供養の時にご焼香という香を焚く行いがあるのではないでしょうか。
【香木】とは、基本
「沈香じんこう(伽羅きゃら)」、「白檀びゃくだん」の二種を指します。ですが、一般的には、香りのする木すべてを香木とは言っております。
沈香や白檀はとても貴重なものであり(今では特に)、「伽羅」にいたっては、金のグラム価格の以上にもなります。
ですが、お香は僧侶にとっては常に持ち歩く必需品の1つであります。大切なお香は左袖の袂に入れております。
2020.09.04
道元禅師さまは、詩や和歌など多くの文字を残されております。それは、父親かもしれない久我通具(くがみちとも)が、和歌どころの寄人であり、『新古今和歌集』の編集などをされていた人であった。なので幼少より自然と和歌を親しむ環境だったこと、もちろん才能も受け継がれていたのではないだろうか。と思われます。
『山ふかみ峯にも谷も声立て
けふも暮れぬと日ぐらしぞ鳴』
朝陽が顔を出す前より坐禅をされ
今日も充実された修行の夕刻。
坐禅中に鳴く蜩(ひぐらしのセミ)の声
声高く蜩の合唱が永平寺に響き渡っております。
一日が過ぎていく、それを惜しむかのように鳴いております。声が静まり返ったあとには、永平寺を取ります自然と共に夜を過ごしていく。
2020.09.03
お釈迦さまの四大聖地は知っておりますか?
先ずは、お釈迦さまの誕生された地の 《ルンビニー園》
次に、悟りを開かれた地の 《ブッダガヤ》
悟られた後、初めて説法をされた(初転法輪)地の 《サールナート》
最後は、亡くなられた地の 《クシナガラ》 です。
2年半前の写真です。
今のインドはどうなんでしょうね。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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