曹洞宗 常圓山 皎月院

禅のことば

2020.09.23

お彼岸5

お彼岸はやはりご先祖さまへの

感謝と

六波羅蜜行の実践週間であります。

お彼岸の梵語であるパーラミター(波羅蜜)は、

この実践徳目である六波羅蜜の行を示します。

その六つは

1、布施、物や教えや慈しみの心を施し、見返りの心を求めないものです。

2、持戒、善いことを行い、悪いことをしないという規律です。

3、忍辱、物事の道理を理解し、怒りやわがままを抑えるように心を乱さないようにすることです。

4、精進、仏道をすすんで実行し、努力し続けることです。

5、禅定、坐禅などの行により心穏やかにすることです。

6、智慧、世の中の真実をしっかりと見極め、正しい判断にて生活することです。

このような六つの仏道修行を改めて実践することにより

此岸から彼岸と近づくこと間違いないと思います。

今を大切に生きること

生きていることへの感謝をしましょう。

禅のことば

2020.09.22

彼岸4

お彼岸のお中日秋分の日です。

昨日の続きです。

「彼岸御和讃」三番

『心を定めて 腹立てず  祖先に祈り こめてこそ

彼岸を迎う 親も子も  ああいまひらく この悟り

嵐もしばし 雪もやむ』

【お釈迦さまの教えにしたがい、身心を正し、落ち着きある生活をする(禅定)

腹をたてたりすることをつつしみ、許す心を持ち続ける努力をする(忍辱)

ご先祖さまに感謝し、みなの幸せを祈る生活でお彼岸を迎えます。

いまわかりました。お釈迦さまの教えにしたがって生活することが、彼岸に到ることなのです(智慧)

嵐のように迷い苦しみがおさまるのを感じます】

 

作者の丘灯至夫(おかとしお)さんは多くの作詞をされており、

「高校三年生」「高原列車は行く」「みなしごハッチ」「ハクション大魔王」など

作曲の古賀政男さんも国民栄誉賞者であり、

「丘を越えて」「人生の並木路」「人生劇場」など

 

禅のことば

2020.09.21

彼岸3

お彼岸3日目は

梅花流詠讃歌の「彼岸御和讃」を通して

六波羅蜜(ろくはらみつ)

六つの修行内容をお伝えできればと思います。

梅花流詠讃歌の「彼岸御和讃」二番は

『あまねく施(ほどこ)し戒(いまし)めて

日(ひ)に夜(よ)に励(はげ)むもろびとに

彼岸の花の美しさ  ああ爽やかにこの宴(うたげ)

妙(たえ)なる調(しら)べ夢ならず』

こちらの御和讃は、昭和42年 4月18日 成立され

作詞は 丘 灯至夫(おかとしお) 作曲は 古賀 政男(こがまさお)です。

【お釈迦さまの実践として、いろいろな人に財とする物や法とする教えの2つを施します。(布施)

また、自分をいましめ、節度ある生活をおくること。(持戒)

苦難の多いコロナ禍の世の中に遭っても、お釈迦さまの教えを日々行い歩むこと。(精進)

お墓参りなどにくる皆さまに、彼岸花は咲き香り微笑んでます。

ああ、この情景をどう表現したら良いのだろう。

爽やかな宴(うたげ)、法悦(ほうえつ)に満ちたお彼岸の宴、ご先祖さまとのご縁の宴なんでしょう。

この宴〈墓参・寺参り〉により、

仏さまへ感謝をしめす法楽(ほうらく)の教え響きが伝わってくるようで、

心が落ち着き、または静まり、頭がスッキリとなり気持ちが調われるのです。】

 

 

 

 

 

禅のことば

2020.09.20

お彼岸2

「彼岸」は仏教語に由来しております。

六国史という飛鳥時代から平安時代にかけての史書

(日本書紀、続日本紀、日本後紀、続日本後紀、日本文徳天皇実録、日本三代実録)

この一つの「日本後紀」(840年成立)に国分寺(こくぶんじ)において

陰暦二月、八月に七日間『金剛般若経』を読ませると記されているようです。

これでは、お彼岸の法要とはわかりません。ですが陰暦の八月に道元禅師(28日)や瑩山禅師(15日)

陰暦ですと同じ9月29日ですので、八月七日間は期待ができそうです。

初めてわかるのは、『源氏物語』かもしれません

陰暦二月、「十六日彼岸のはじめにて、いとよき日なりけり」とあります。

十世紀になりますと、毎年の行事として貴族層がされていたと思われます。(何宗だろう)

お彼岸は、仏教色が強いですが、インドや中国では無く日本独自の民俗信仰との習合行事かと思います。

本日10日ぶりのランニング

お彼岸は目標を立てる期間でもあると思ってます。

私は、来年3月のお彼岸にも元気に走っていたいです。

 

禅のことば

2020.09.19

彼岸入り

本日お彼岸の入りとなりました。

朝から多くの方々がお墓参りに来られました。

お彼岸は、お中日の秋分の日の前後三日間

計一週間です。

彼岸という言葉は、インドの古い言葉のサンスクリット語で

「パーラミター」から出てきたものです。

この言葉の意味は、「彼岸にいたる」ということです。

私たちのいる世界は悩み苦しみの岸、「此岸(しがん)」と呼び

川をはさんで反対の岸

仏さまの悟りの世界を「彼岸」と呼びます。

言葉はインドから使われているのですが、インドや中国でも

彼岸会法要が行われた記録はないようです。

ですのでお彼岸は日本独自の行事です。しかも年二回のお中日は祝日です。

昭和23年(1948)に制定された「国民の祝日に関する法律」において

春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」

秋分の日は「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ」

ための日としています。

明治初期から昭和22年までは、

春季皇霊祭、秋季皇霊祭と言って

歴代の天皇や皇族を祀る祭日でした。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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