曹洞宗 常圓山 皎月院

禅のことば

2020.05.05

十三仏4

四七日の仏さまは、「普賢菩薩(ふげん)」です。

釈迦如来、文殊菩薩、そして普賢菩薩ときました。

多くの仏像により、仏さまの世界をあらわしておりますが

基本的な組み合わせがしっかりとあります。

【三尊】といわれる三仏が並ぶかたちです。

如来1に対し菩薩2が両脇に並びます。

【釈迦三尊】釈迦如来の三尊となりますと、その両脇には

文殊菩薩、普賢菩薩が脇侍とおります。

文殊菩薩は獅子に乗っておりますが、普賢菩薩は象に乗っております。

文殊菩薩がお釈迦さまの知恵を表しているのに対し、普賢菩薩はお釈迦さまの慈悲を表しております。

普賢菩薩は、お釈迦さまが亡くなられた後、

荒れ果ててしまったこの世界に6本の牙がある白い象に乗って現れ、衆生を救ったともされております。

普賢菩薩さまの真言は

《おん さんやまさ とばん》

 

皎月院住職が彫刻された普賢菩薩です。

季節

2020.05.05

立夏&こどもの日

今日五月五日こどもの日は五節句のひとつである端午の節句です。

こどもの健やかな成長を願う日です。

また、本日は立夏でもあります。

二十四節季のひとつでもあり、夏の気配が感じられ、陽気も増してくる時期です。

ここ最近は20℃を超え初夏さえ感じます。

緊急事態宣言の延長により、不安がストレスを増加させる日々ですが、互いに支え合い乗り越えましょう。

 

 

禅のことば

2020.05.04

十三仏3

連日の十三仏投稿です。

本日は、三七日の「文殊菩薩」です。

ことわざでもあります「文殊の知恵」

たとえ凡人だとしても何人も集まれば良い考えが出せる、と言う意味です。

この「文殊」が文殊菩薩さまのことです。

三人集まれば、文殊菩薩さまと同じくらい?の知恵になるといわれるくらいなので、

智慧の仏さまとして親しまれております。

文殊さまの持ち物にもその賢さがあらわれております。

たとえば、お経です。仏教では智慧を表すものとして剣を持っております。

また、お経は蓮の上に乗っていたり、頭の上に乗せた箱の中に入っている場合もあるそうです。

文殊菩薩さまの一番の目印としては、乗っている物です。

一番多く乗られているのは、獅子です。

鎌倉時代以前では、獅子に乗っている姿も少ないようです。

 

文殊菩薩さまの真言は

《おん あらはしゃ なぅ(のぅ)》

皎月院住職が彫刻された文殊菩薩

高尾の髙乘寺さまに納められております。

禅のことば

2020.05.03

十三仏2

人が亡くなり、四十九日までのことを

「中陰」と呼びますが

二七日には〈釈迦如来〉にお会いします。

如来は、悟りを開いた姿です。菩薩は、まだ修行中の段階です。

仏さまは、基本性別はありません。お釈迦さまは人間の男性でしたが。

お釈迦さまは、誕生されたお姿と、29歳で出家された菩薩さまの姿、

そして悟りを開かれた如来のお姿とあります。

二七日の釈迦如来は、「幸せになる道」を

真に導いてくださるのでしょう。

お釈迦さまの真言は、

《なぅまく さんまんだ ぼたなん ぼく》

 

皎月院住職が彫刻し、髙乘寺さまへ

 

禅のことば

2020.05.02

十三仏

人が亡くなって四十九日までのことを

「中陰」とか「中有」という呼び方をして、

一般的には死者が次の生に向かうその間の期間をさすと考えられております。

初七日にあたる日には

〈不動明王〉にお会いします。

不動明王は、明王の中でももっとも有名な存在です。

観音さまやお地蔵さまと並んで、日本中には不動明王を祀るお寺はたくさんあります。

親しみをこめ「お不動さん」と呼ぶこともあります。

不動明王をはじめ、明王は、大日如来の化身とも言われております。

怖い顔をし、後ろには炎を背負い、悪を降伏させる威圧さもあります。

優しい眼差しだけでは正しい道をわかろうとしない悪いものを、この姿で私たちを導くのです。

右手には悪を切り裂く剣を持ち、左手には、私たちを救うための羂索(けんさく)縄を持っております。

見た目は怖いですが、私たちを救うための厳しさとやさしさを兼ね備えている明王なのです。

不動明王さまの真言は

《なぅまく さんまんだ ばざらだん かん》

日野市高幡にあります

高幡不動尊金剛寺の不動明王坐像です。

 

不動三尊では、優しい顔で合掌されている矜羯羅童子(こんがらどうじ)と

まるで赤鬼のような制多迦童子(せいたかどうじ)が脇侍になります。

皎月院住職が彫刻し、髙乘寺さまへ

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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