曹洞宗 常圓山 皎月院

禅のことば

2020.05.13

十三仏8

今回は、百ヶ日 卒哭忌(そっこくき)の仏さま

観音さまと呼び親しまれている『観世音菩薩』です。

みんなから愛される観音さまの魅力は、優しいまなざしだと思います。

その見た目からも伝わってくるように、“慈悲”が観音さまのご利益です。

平穏なこころを意味する合掌印(両手を合わせている)

この姿の観音さまが一番なじみがあると思います。

私たちは、仏さまにお参りするときや、

ものごころつく頃から「いただきます」の食事や

「ありがとう」「ごめんね」のときなどの自然にしてしまう合掌印。

観音さまは、静かな心で、広く世の中の声をまるで観ているように

聞いてくださっております。そのために、

いろいろな人に合わせてそのお姿を変えております。

如意輪観音さまは、どんな願いもかなえることができる玉「如意宝珠(にょいほうじゅ)」を持っていたりします。

(川崎市麻生区戒翁寺さま 住職の実家)

他に聖観世音菩薩、十一面観音、千手観音、馬頭観音、不空羂索観音

六観音さまにより六道に迷う衆生を救うという考えもあります。

八王子髙乘寺さま 皎月院住職による彫刻

岡山県洞松寺さま 曹洞宗の御詠歌は梅花流と呼びます

大本山永平寺東京別院長谷寺さま

水瓶(すいびょう)の功徳水を持っております。

 

 

観音さまの呪文のような真言は

【おん あろりきゃ そわか】

季節

2020.05.12

看護の日

今日は何の日?

本日5月12日は「看護の日」です。

1920年(大正9年)にイギリスの看護師フローレンス・ナイチンゲールの生誕日に因んで制定されたそうです。

日本でも1990年(平成2年)に制定されました。

また、永平寺「胡麻豆腐の日」でもあるそうです。

1888年(明治21年)創業された

福井県曹洞宗大本山永平寺御用達でもある株式会社團助(だんすけ)により

2017年(平成29年)に制定されました。

日付の5をごま、12をどうふ

と語呂合わせで読むようです。

永平寺では毎朝玄米のお粥をいただきます。

その一品にすりごまが付きます。

胡麻は、修行僧たちには重要なタンパク源です。

お豆腐も同じく大切なタンパク源なのです。

精進料理と言えば?と聞きますと

ごま豆腐が入ると思います。

修行僧の日々の食事では口にすることはありませんが、

手間を惜しまない料理として

〝おもてなし″の一品としての精進料理です。

八王子市仏教協会主催の成道会での

参加者との会食内容です

 

禅のことば

2020.05.11

十三仏7

今回は七七日、四十九日大練忌(だいれんき)です。

仏さまは「薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)」

はるか東の果て、東方浄瑠璃浄土と呼ばれる場所にいます。

逆の西方の果てには「阿弥陀如来」さまです。

薬師如来さまは、私たちが今生きているこの世界で、

抱えている病気や悩みなどをすべて解決してくれる「現世利益」の仏さまです。

手には「やっこ」といわれる壺を持ち

どんな病も治してしまう万能な薬が入っているといわれています。

お薬師さんと親しく呼ばれるのは、如来さまになる前の修行中

私たちの健康を願ったり、みんなが豊かな生活を送ることが出来るようにと願ったりと

12個の大きな願いを立てられていたそうです。

薬師如来さまの呪文である真言は

【おん ころころ せんだり まとうぎ そわか】

 

恩方薬師

皎月院住職が彫刻された薬師如来

禅のことば

2020.05.10

十三仏6

お待たせ致しました。

こんかいは、六七日の仏さま

未来仏である「弥勒菩薩(みろくぼさつ)」です。

お釈迦さまが亡くなられたのち

56億7千万年後に

私たちである衆生を救ってくださる仏さまです。

(その間はお地蔵さん(地蔵菩薩)が衆生をお救いくださいます。)

きっと今は兜率天(とそつてん)という世界にて

私たち衆生をどのように救いだそうか考えていらっしゃると思います。

それが半跏思惟像(はんかしゆいぞう)のお姿かと思います。

 

弥勒菩薩の呪文である真言は、

【おん まいたれぃや そわか】

皎月院 永代供養墓

奈良県法相宗大本山興福寺

弥勒如来坐像

 

 

禅のことば

2020.05.07

十三仏5

今回は五七日、小練忌(しょうれんき)の仏さまは

「笠地蔵」の物語やお地蔵さんで親しまれている「地蔵菩薩」です。

菩薩の中では珍しくお坊さんのような格好かもしれません。

お地蔵さんは、お釈迦さまが亡くなられたあと、

56億7千万年後に出現される予定の「弥勒菩薩」誕生まで

この世界をしっかりとお守りしてくださる菩薩さまです。

お地蔵さまは錫杖(しゃくじょう)と呼ばれている杖を持ち

六道(ろくどう)と呼ばれる六つの世界があるとされ

そのすべての場所を回られ、皆を守り救い出してくださいます。

また、手に握られているものは宝珠(ほうじゅ)と呼ばれる玉です。

この宝珠にて私たちの願いをすくい願いをかなえてくださいます。

合掌している場合でも、合せる掌の中にはきっと宝珠があると思われます。

 

仏さま菩薩さま明王さまそれぞれに「真言(しんごん)」と言う呪文があります。

お地蔵さん地蔵菩薩の真言は

 

おん かかか かびさんまえー そわか

 

です。後ほど十三仏1から真言を追加、更新させていただきます。

 

皎月院住職が彫刻された地蔵菩薩

高尾駅近くの髙乘寺さまに安置されております。

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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