2020.04.05
まもなくお釈迦さまが誕生された
4月8日です。花まつりとも降誕会(ごうたんえ)とも言います。
他にも仏生会(ぶっしょうえ)、龍華会(りゅうげえ)とも呼ばれることもあります。
花まつりでは、お釈迦さまがルンビニ園で誕生された時
龍王のもつ香水にそそがれ浄められた故事により
香湯(こうとう)、甘茶をお釈迦さまの「誕生仏」頭上から注ぎかけ
お祝いしております。
現在この際に使用している甘茶ですが、
ユキノシタ科の植物で山アジサイの一変種の
「アマチャ」を煮だして作っております。
瑩山禅師の時代では、
甘茶ではなく香湯(こうとう)
桃やスモモ、松や柏、柳の五木とその他の香木を加えて煎じていた記録もあります。
ですので、香りの良い木を削ったものを煮だして作られております。今の甘茶を使い始めたのは、おそらく明治時代からではないか?となっております。
ジュースなどの甘い飲み物が少なかった昔では、甘茶を煮だして飲むことは大変喜ばれたことでしょう。
2020.04.03
『正法眼蔵 袈裟功徳』
に関する大事な言葉として
現代語訳させていただきます。
「仏さまのお袈裟の布や種類、色や寸法は、人のモノサシの部分と仏のモノサシの部分があり、よく学ばなければならない。インドや中国でも昔から今日まで仏道修行に励む人々は、よく学び代々正しく伝えられてきたものである。それを知りながら、さらに伝えていこうとしない了見は許しがたい。それはおろかさのためか、信ずる心がないためであろう。真実に覚めることなく、本末転倒もはなはだしい。これはまさに仏の功徳は心を軽んじるものである。道を求める人は、正しく伝えられたものを受けなさい。私たちは、会いがたき仏法に会えたばかりではなく、仏の袈裟を正伝した法孫として、見聞し、学び、身につけることができる。これはすなわち、仏にまのあたりにお目にかかることであり、仏の説法を直接聞くことでもあり、仏の光に照らされることであり、仏と同じものをもちいることでもある。また仏の心を伝え、仏の真髄を会得したことにもなる。今現実に、釈尊のお袈裟に覆われさせていただくことなのである。釈尊より直接授けられ、仏から仏へと受け伝えられてきたことでもある。」
『正法眼蔵 袈裟功徳』道元禅師著書
ありがとうございました。
2020.04.02
「おほよそしるべし、お袈裟は、たくさんの仏が敬い大切に護持されてきたものである。言うならば、このお袈裟は、仏の身体そのものものであり、ほとけの心そのものであります。解脱の服(こだわりを生じない衣服)、福田衣(仏道の苗がよく育つ衣服)、無相衣(仏のモノサシの象徴の衣服)、無上衣(最上の衣服)、忍辱衣(いかりの心を鎮める衣服)、如来衣(仏と同じ衣服)、大慈大悲衣(仏の大いなる慈悲そのものの衣服)、勝幢衣(仏教徒としてのはたじるしの衣服)、阿耨多羅三藐三菩提衣(真実に覚めた衣服)等といわれる。まさにこのように受け止めなさい。
このようなお袈裟なのだから、自分の思いのままに作り改めることをしてはならない。」
2020.04.02
道元禅師さまの書物の
『正法眼蔵』の「袈裟功徳」の巻の
一部を今の語訳して載せさせていただければ
私の勉道精進
仏弟子としての
功徳にも繋がるかと思いますので
どうぞよろしいお願いいたします。
「まことに、われわれはインドから遠く離れた地に生まれ、末法の世であることはうらむべきことではあるが、仏から仏へと伝えられた、法と袈裟に巡り会えたことは、どんな慶びにもかえがたい。こんなすばらしい出会いに感謝し、敬っていきたい。その思いは、無量の身命を投げ棄てても供養しなければならないし、何度生まれ変わっても、またこの袈裟に巡り会い、敬いたいと発願すべきである。たとえインドから遠く離れてはいても、善縁に恵まれれば、何ら遮るものもなく、差別もない。この正法に会うことができ、いつも大切に護持していきたい。これは単に一仏や二仏のもとで功徳を修めたというばかりか、数えきれない仏のみ元で功徳を積んだお陰である。こんな自分ではあるが、尊び喜び随っていきたい。この法を伝えて下さった立派な先輩方のご恩に深く感謝しなければならない。人間であれば当然のことである。」
次へと続きます
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
(^人^)