2020.04.21
回向とは、回らし向けるということで、
お経などの功徳を広く回らし向けて、すべての生きとし生けるものの幸せを願う言葉です。
【普回向】
『願わくは此の功徳を以って普く一切に及ぼし、
我等(われら)と衆生(しゅじょう)と、皆共に仏道を成(じょう)ぜんことを。』
〈意味〉
この読経の功徳を広く一切の仏・菩薩・神々や諸々の精霊に回らし向けます。
私たち人間をはじめ、生きとし生けるものすべてが、仏の道を成就することが出来るように心から願います。
回向の後には、略三宝(りゃくさんぼう)と言う次の言葉もお唱え致します。
【略三宝】
『十方三世一切仏(じーほーさんしーいーしーふー)
諸尊菩摩訶訶薩(しーそんぶーさーもーこーさー)
摩訶般若波羅蜜(もーこーほーじゃほーろーみー)』
〈意味〉
十方とは、東西南北の四方と、東南・西南・東北・西北の四維、上下のの空間のことをいい、
三世とは、過去現在未来の時間をいいます。
あらゆる空間・時間にわたるすべての仏さまを讃えます。〈仏〉
諸々の尊い菩薩さまと、教えに生きる方々を讃えます。〈僧〉
大いなる般若波羅蜜・仏法の智慧を讃えます。〈法〉
<奈良 興福寺 弥勒如来坐像>
このように常日頃から仏・法・僧の三宝を敬い讃えることが大切なことです。
2020.04.18
2年前 全日本仏教青年会主催
東大寺にて
仏旗とは、仏教を象徴する旗で、
お釈迦様の教えを守り、仏の道を歩んでいく
仏教徒のシンボルです。
青色は、仏さまの髪。心乱さず力強く生き抜く力「定根」
黄色は、仏さまの顔。燦然と輝く揺るぎない性質「金剛」
赤色は、仏さまの情熱。慈悲心で人々を救済する「精進」
白色は、仏さまのお腹。潔白な心で煩悩を清める「清浄」
樺(橙)色は、仏さまの身体を包むお袈裟。耐えて怒らぬ「忍辱」
となっております。
2020.04.17
遺経とは、
「仏遺教経」(ぶつゆいきょうぎょう)を略した呼び方
または、
『仏垂般涅槃略説教誡経』(ぶっしはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)を略した呼び方です。
このお経は、お釈迦さまが最期に説かれた教えを記された経典とされております。
後半の部分を「八大人覚」(はちだいにんがく)と呼び、
涅槃に至るために守るべき八種の徳目が記されております。
大人(だいにん)とは、修行を円満された仏のことです。覚りをえるための八種の徳目=涅槃に至れる
お釈迦さまの遺された教え法門は、私たちを導いてくださいます。
「八大人覚」の八種の徳目とは、
1、小欲(しょうよく)とは、求むることが少ないこと。欲望や貪欲が少ないこと。
2、知足(ちそく)とは、足りていることを知ること。
3、楽寂静(らくじゃくじょう)とは、涅槃を求めるのであれば一人静かな時、場所を持つこと。
4、精進とは、日々努力を怠ることなく重ね、その時その時を大切につとめること。
5、不忘念(ふもうねん)とは、自分の生き方の信念を決め、それを心に定め忘れずにつき進めること。
6、禅定(ぜんじょう)とは、心しずかに調えること。
7、智慧(ちえ)とは、悟りの智慧を得ること。
8、不戯論(ふけろん)とは、無意味だったり、無益な議論などから離れること。
以上の内容であり、
八種の教えが解かれている内容の遺経の中の
八大人覚です。
2020.04.16
曹洞宗でも頻繁に読んでる
『般若心経』は
『摩訶般若波羅蜜多心経』で
中国の唐の玄奘三蔵の訳とされてます。
玄奘は、18年かかってインドで仏教を研究された方です。その旅行記が「大唐西域記」です。
これは世界三大旅行記ともされており
フィクションでの『西遊記』にもなっております。
この「般若心経」は、玄奘さんの訳だけではなく
鳩摩羅什(くまらじゅう)訳など、
全部で八種類もあるそうです。
ですが、そのなかでもこちら玄奘三蔵訳のものが読まれております。本来は序文や後の文もあるとされますが、省略され簡潔なものとなっているこちら262文字で成り立つものが読まれております。
東大寺にての法要で使用しました。
2020.04.13
今年度の曹洞宗管長による
大切なお言葉をいただきました。
『人人悉く道器なり』
(にんにんことごとくどうきなり)
ともに学びましょう。
ともに願いましょう。
ともに実践してまいりましょう。
心静かに坐わり、ご先祖さまへと
誠心の掌をあわせましょう。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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