曹洞宗 常圓山 皎月院

禅のことば

2020.03.23

お袈裟

お袈裟は、僧侶が衣の上に斜めにかけて着るものです。

お袈裟を着けることは、仏さまの心を身にまとうことでもあると思います。

そのお袈裟には、

形や色、大きさや着け方までたくさんの種類や方法があります。

当初の形は、長方形の大小でありましたが、

今では簡略化され畳袈裟、横五条、種子袈裟

絡子、輪袈裟、結袈裟などがあり在家の方々も着けられております。

 

もちろん曹洞宗だけではなく、宗派にかかわらず

また、出家在家の区別なく仏教徒のとってとても大切なものです。

お袈裟の原点は、お釈迦さまが定められ

色や大きさなどの細部に至るまで決められておりました。

定められるまでは、裁断も縫製もされていない大きな布をそのまま体に巻き付けていたものと考えられております。

ですが、お釈迦さまのもとに多くのお弟子や信者が増えることにより、仏弟子としてのふさわしい衣服を作られたものと思います。(仏弟子や信者には身分が違ったり、衣服の派手、たくさんの衣服やアクセサリーなどを持つものなど)

お釈迦さまが布教の旅の途中、小高い丘の上より

眼下一面に広がる田植え後しばらくした美しい水田を目にしました。その景色は、青々とし大小さまざまな大きさの水田でした。

この景色を一緒に見たお釈迦さまの十大弟子の1人、阿難に多くのお弟子のために衣服の作成を任されました。

良く耕された田に、丹精こめて作られた苗を植え世話をすれば秋にはきっと素晴らしく実ったお米が得られるように

仏道修行を日々精進すれば、かならずや仏のさまの導きにより目覚めることができるのであるという意でもあります。

お袈裟のことを

「田相衣でんそうえ」または、

「福田衣ふくでんえ」とも呼んでおります。

 

八王子仏教会だけでも多種のお袈裟ですね。

絡子です。

禅のことば

2020.03.22

春彼岸

お彼岸の「彼岸」とは、向こう岸のことです。

インドのことばでパーラミター

波羅蜜に由来します。

〈こころおだやかなさとりの境地〉という意味です。

仏教ではおさとりの岸に渡るには、

六波羅蜜(ろくはらみつ)を実践する事を大切にしております。

六波羅蜜とは

布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、

精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、智慧(ちえ)です。

私たちがお仏壇やお墓に向かって、

お参りすることはそれなりに意味があります.。

仏さまに お水やお花を奉るという心は、

布施(ふせ)=与えるということです。

そのお花は 忍辱(にんにく)=耐え忍ぶことを表したものであり、

怒りや腹立ちなどの煩悩を忍耐する、心の象徴とされています。
お線香をあげるのは、精進(しょうじん)=努力すること。

お線香は一度火をつけますと、燃え尽きる最後まで持続します。

私たちも最後まで辛抱強く、努力精進する心が大切です。

お膳を供えるのは、禅定(ぜんじょう)=心の安定。

腹が減っては戦はできぬ。何よりもまず、

お腹を満たすことが大事です。

そして暗闇の中(自分の煩悩や迷い)に、

ホッと明かりが灯る。

その明かりが 智慧(ちえ)の灯明です。

このように、仏さまに供えるものは一つ一つ

自分の心の象徴であり、

左右に花と灯明、真ん中にお香、

その前にお膳というように位置が決まっています。

この位置が決まっていることが、持戒(じかい)=戒律です。

.日常茶飯の仏事にも、深遠なる教えが含まれています。

お仏壇やお墓に向かって 合掌礼拝することは、

六波羅蜜を行ずる」ことになり

私たちは日頃から「修行」を行っているのです。

 

また、曹洞宗のご本尊・お釈迦さま

『南無釈迦牟尼佛(なむしゃかむにぶつ)』 

と三度お唱えしましょう。

御詠歌

2020.03.21

お彼岸お中日

今年の春分の日は

時より突風がありましたが

暖かくお参り日和でした。

曹洞宗梅花流詠讃歌『彼岸御和讃』

二番

「あまねく施し戒めて

日に夜に励むもろびとに

彼岸の花の美しさ

ああ爽やかにこの宴

妙なる調べ夢ならず」

お釈迦さまの教えに

六波羅密(ろくはらみつ)6つの修行徳目あります。

この二番では、布施、持戒(じかい)、精進が

読み込まれてます。

布施は、物や教えを施すこと。

持戒は、自分をいましめ、節度のある生活をすること。

精進は、いまこの時を一生懸命に歩み、努めること。

この時期には、たくさんの花が咲き始め、

明るく微笑みかけています。

ああ、この素晴らしい季節ありがとう。

仏さまやご先祖さまに感謝をしめすこころが

爽やかな風にのって聞こえてくるかのようです。

 

 

 

 

 

 

 

季節 御詠歌

2020.03.19

彼岸御和讃

皎月院先代住職
20世文乘泰明大和尚

曹洞宗梅花流詠讃歌
「彼岸御和讃」
1番
『山川険しき世なれども
仏の教えひとすじに
彼岸に至るしあわせよ
あああめつちに陽はうらら
久遠(くおん)の救いここにあり』

「山川険しき世」とは、
ここ最近の世の中のことではないでしょうか?
猛暑や豪雨による災害、暖冬にウィルス
さまざまな苦労のある人生にたとえられてます。
私たちが生きていくには
多くの苦労や困難がありますが、
お釈迦さま、仏祖の教えが私たちの道しるべとなり、
六波羅密の実践をすることにより
彼岸へと到る歩みとなるのではないでしょうか。
私たちは人として生まれ
何て幸せなんだろう。
最近では春のように暖かいひざしが降り注ぎ
桜や梅、たくさんの植物が
芽をひらき、今ここに
天地の生命がここにあらわれているようです。

禅のことば

2020.03.16

お彼岸

明日3月17日は
彼岸入りです?
そこで、「彼岸」とは
「彼の岸(かのきし)」
つまり向こう側の岸のことです。
私たちが暮らす「此岸しがん」の
(迷いや悩みの多いこちら側の岸)
向こうにある、仏さまやご先祖さまが
安らかに暮らすさとりの世界を意味します。
お彼岸の時期には仏さま、
ご先祖さまを想い
ご供養するとともに
私たち自身の生活を彼岸に近づけるよう
心がけていきましょう。

お寺には1束500円にて
お墓用の生花もございます。

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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