曹洞宗 常圓山 皎月院

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道元さまのお言葉

2021.02.26

日常すべて

『威儀即仏法(いいぎそくぶっぽう)

作法是宗旨(さほうこれしゅうし)』

威儀とは、作法や法則にかなった振舞いではあったり、日常生活における正しい立ち居振舞いのこと。

仏法とは、お釈迦さまが説いた教えや仏道のこと。

作法とは、物事をただしく行う方法やきまりのこと。

宗旨とは、宗門の教えの趣旨のことであります。

 

道元禅師さまは、日常の立ち振舞いを調えることをとても重要視されております。修行とは、経典を読んだり坐禅をすることが大切であると思われがちですが、本当の修行は日々の生活すべてであり、1つ1つがとても大切な修行の連続なのです。

顔の洗面や歯を磨くこと。食事の作法や服装の身だしなみを調えること。身体の作法や礼儀に態度などなど、すべての行動が仏さまの教えであり修行であると。

心を調えるということは、

髪形や服装の身だしなみを整え、態度や行動を整える。

そのことが人の心をとらえることができるのです。

日常すべてが修行

道元さまのお言葉 季節

2021.02.25

和歌

『梓弓 はるの山 風吹ぬらん

峯も谷にも 花にほいけり』

道元禅師さまが詠まれた和歌でありますが、

晩年の四十四歳

京を離れ、雪深い越前へと移り住まわれました。

春の枕詞である「梓弓」があるので

春の到来を喜んでいつつ

心新たに引き締める気配を感じられます。

また春を運ぶ山嵐が吹きつけ

峰にも谷にも春を彩る花々の香りが満ち溢れはじめている。

冬の身に染みる寒さがあったからこそ春の喜びがひときわうれしく感じる

そのような和歌ではないでしょうか。

今年は二月にもかかわらず

境内の桜や梅の開花が始まっております。

 

 

道元さまのお言葉

2020.12.19

初雪

八王子では今朝より最低気温が氷点下になり始め、

外の水道官の凍結防止に、水抜が欠かさなくなりました。

道元禅師さまは、京都から福井へと行き大仏寺(永平寺)を建立されましたが、

その前に、吉峰寺(きっぽうじ)に入られました。

この頃(1243年)に多くのお弟子に対して教えを『正法眼蔵』に書き示され、説かれておりました。

本当に厳しい冬の雪。とても雪深い自然の中で、自らが求めている仏道と弟子の育成と継承。

道元禅師さまがその際に詠まれたとする詩が

『我が庵(いお)は   こしの白山(しらやま)   冬こもり

氷も雪も   雲かかりけり』

道元さまのお言葉

2020.12.06

真っ直ぐする

坐禅は、ゆっくりと呼吸をしながら

身体を真っ直ぐに調えること、

心を真っ直ぐに調えること、

身も心も一体に真っ直ぐに調えることです。

『正法眼蔵』「三昧王三昧」では、

『結跏趺坐は、直身なり、直身心なり、直仏祖なり。

直修証なり、直頂にんなり、直命脈なり。』

と、坐禅を、「直」の一字で説かれてもいますが、

身も心も一体に真っ直ぐにすることであります。

真っ直ぐとは、簡単なようで簡単ではありません。

お線香を真っ直ぐに調えること差すのは私の力量ですが、ご本尊さまを中心にしますと、お供えのお花やお供物が左右対称でなかったり、お位牌や遺影が曲がっていたり、向きが揃っていないだけでも気になってしまいます。

最近では、パソコンや携帯電話の仕様によって私たちの身体がしっかりと真っ直ぐに伸びていないかもしれません。

前屈みや首の前傾、猫背や肩がまるくすぼんでしまったりと、

意識して深呼吸することもとても大切です。

胸を張って身体を真っ直ぐにすることにより

真っ直ぐに沢山の呼吸ができるかと思います。

ぜひ意識してやってみましょう。

道元さまのお言葉

2020.12.03

坐禅期間

12月8日の成道会まで坐禅期間とされ、

臘八摂心(ろうはつせっしん)と言います。

日々の生活がありますので、

坐禅をただひたすらにできることは

幸せでもあります。

かかわりあいをすべて捨ててしまい、

ゆったりとした気分になるもの。

『諸縁を放捨し、万事を休息すべし。』

(正法眼蔵 坐禅儀より)

 

皎月院 こうげついん 副住職プロフィール

皎月院副住職 清水 亨龍

清水 亨龍 こうりゅう

御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌

私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。

どうぞよろしくお願いします
(^人^)

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