2022.10.21
道元禅師さまは
とても素晴らしい和歌を残された歌人でもあると思います
「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえて すずしかりけり」
こちらの和歌は最も有名なものだと思います
良寛さんや川俣康成さん(「美しい日本の私」と題したストックホルムでの講演)も愛読されていることがわかります
道元禅師さまの大叔父には和歌を詠まれる慈円という方がおり(道元さまの母の伯父だろう 天台座主でもある)
日頃から親しまれる環境であったと想像できます
なぜなら慈円は
新古今集和歌集の編さんに関わっているからです
さらには道元禅師さまは
後鳥羽院宮内卿らと親交があったともされ
歌を詠むことは
今現在には数少ないですが
人生に欠かせないものだったのかもしれないと考えます
2022.09.15
先日9月10日は中秋の名月でした
道元禅師さまは
旧暦の8月28日に亡くなられましたが
太陽暦にしますと9月29日となります
同じく瑩山禅師さまは
旧暦では8月15日ですが
太陽暦にしますと9月29日となります
道元禅師さまは
亡くなられる前の名月の日に想いをよせ
詠まれた御詠歌があります
「又見んと 思いし時の 秋だにも
こよひの月に ねられやはする」
これが最期に見る名月なのだと想われたのでしょうか
寝られない道元さまは、
母と観た名月
出家をされた年に観た名月
比叡山で修行されていたときに観た名月
中国天童山景徳寺で観た名月
興聖寺や永平寺で観た名月
だが
今宵の名月が最期のだろうと詠まれた道元さまの最期の詠歌です
2022.06.16
曹洞宗の教えとは
『修証義』を宗典としております。修証義は曹洞宗の教義である「四大綱領(しだいこうりょう)」について書かれている経典です。道元禅師さまが書き記された『正法眼蔵』の本文をもとに編集され、明治23年(1890年)12月に公布されたものです。
四大綱領とは
・懴悔滅罪(さんげめつざい) 仏教を信じて、自分を見つめ反省し、迷いのない生活をしていこう
・受戒入位(じゅかいにゅうい) 生活上の規範を守りながら、正しい毎日を送っていこう
・発願利生(ほつがんりしょう) 自分だけの事を考えずに、いつでも周りの人々の幸せのために生きていくことを心掛けていこう
・行持報恩(ぎょうじほうおん) 仏教の教えを学び、その教えを実践しながら、感謝の心を持って生活していこう
2022.05.31
中陰(ちゅういん)とは
仏さまの世界へと移行する期間であり道である
その期間が49日とされております
それは古くインドにおける輪廻思想から生まれたものとされ
死後7日毎にそれぞれの裁判官のような方(例えば皆さまがイメージしやすい閻魔さま)の裁きを受け次の生が決まる(十王信仰) とされがちですが
亡き方がお釈迦さまのいる仏の世界に至るまでの準備修行期間としてます(十三仏信仰)
49日もの間
寂しく不安な亡き故人さまを、励ます意味でも私たちができることは
「ありがとう」などの感謝をあらわす供養です
お水やお茶、お膳、好きだっ果物や御菓子などを供え
きれいな生花をお供えし
ろうそくに火を灯し、お線香を手向け
心静かに合掌
これを【利(り)の供養】と言います
最近ではご葬儀の同日に
初七日を繰上げておこなうことが大変多くなりました
この初七日を初願忌(しょがんき)とも呼んでおります
仏さまの世界へと向かう願いをおこす
という意味でもあります
高祖承陽大師道元禅師さまは
常日頃から「三帰戒(さんきかい)」という
『南無帰依仏 南無帰依法 南無帰依僧』
(なむきえぶつ ほう そう)
を唱えることが大切であるともされております
さらには、生命が尽きたとしても
三帰戒を唱えることにより
必ずや仏の世界へと導いてくださるとも言われております
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
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