2020.09.27
9月29日は両祖忌です。
道元禅師さまがどのような病気にかかられていたのかはわかりまさんが、
最期までお側に寄り添っていられましたお弟子の懐弉さまによれば、
道元さまの着ていた衣までにも血がシミ出ていたようです。
それほどの病に侵されていられました。
その衣ですが、懐弉さまは血をふき取り生地を洗ったのち
継ぎ合わせて日々使用するお袈裟にされたようです。
道元さまのお弟子の前での最後の講義では、
お釈迦さまの最期の教えとしての
『仏遺教経』でした。
このお経は、お釈迦さまが亡くなられる前にお弟子に語った言葉を経典にまとめたものです。
『仏遺教経』には八つの教えが記されております。
その教えを『正法眼蔵八大人覚(しょうぼうげんぞうはちだいにんがく)』にまとめられております。
その最後の締めくくりには
「仏法に出逢うことはじつにむずかしい。しかし幸いにも人間として生まれ、さらには釈迦より後の時代に生まれることが出来たことにより、釈迦の教えに出会えた。これこそ宿世の善根というものである。こうして出会えた以上は何度でも生まれ変わり、繰り返しこの教えを学び、いつか必ず無上の悟りに達して、世の人々のためにこの教えを伝えよう。お釈迦さまと同じように」
お釈迦さまは幾度となく皆を救う仏陀となるためにこの世に生まれ続けられたのです。道元禅師さまも生がここで終わるのではなく、これからもお釈迦さまを慕い、さらにはこれからも仏道を歩みつづける気持ちがつづられております。
『八大人覚』は、お釈迦さまの最期の教えであり、道元禅師さまの最期の教えでもあります。
南無高祖承陽大師 道元禅師
南無太祖常済大師 瑩山禅師
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
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