2020.05.31
皆さんは毎朝顔を洗っておりますか?
もちろん必ず洗っているかと思いますが、
なぜ朝起きたら、まず顔を洗わねばならないのでしょうか??
寝ている間に汗をかいたりして汚れたからでしょうか?
まさかそんな理由ではないですよね
道元禅師(どうげんぜんじ)さまが書かれた書物である
『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』のなかの
「洗面(せんめん)」の巻に
【いまだ洗面せずば、もろもろのつとめ、ともに無礼なり】
の一文があります。
道元禅師さまは、洗面をしないで人とせっするのは無礼である。
それは浄らかな身心で接するのが礼儀だからです。身だしなみの大切さをもあらわにしております。
そして、洗面をすることは、朝の食事に対する感謝の念の身心でもあるのです。
ですので仏道(道元禅師さま)での考えでは、汚れているから洗顔をする考えではありません。
自分流の考えではあってはなりません。浄不浄を超えたもの、
汚れていようがいまいが、洗うという思いがそこにはあります。
もちろん道元禅師さまは、洗い方にも作法を書き記しております。
着物姿の寝巻ではなく、法衣(大衣)に着替えてから
しっかりとその法衣が濡れないように布を首の周りに巻き付けます。
水の無駄を省くために、洗面器に水をはり
顔の表面という記述ではなく、
額、眉毛、両目や周辺、鼻や耳や耳裏、頬を丁寧にゆっくりと洗うなど
というようにしっかりと書かれております。
どうぞ洗面をすることにより、
顔だけではなく身心をも洗うかのように洗ってみましょう。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
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