2019.03.18
永平寺の住持(貫主)が御説法される場所が
法堂(はっとう)です。
朝の読経から始まり、
法要の儀式がほぼこちらの法堂で行われます。
この法堂の正面に大きな額がございます。
『法王法』(ほうおうほう)
こちらを書かれたのは、
歴代の禅師さまではなく
有栖川宮幟仁(ありすがわみやたかひと)親王だそうです。
この法王法とは、従容録(しょうようろく)に書かれています。
その従容録とは、中国宋時代の公案集です。
その百則あるうちの一則に
「世尊一日堕座(しんざ)したもう。文殊白槌(びゃくつい)して云く、
諦観法王法、法王法如是と。世尊便(すなわち)下座(あざ)したまう。」
訳:お釈迦様がある日説法の座にあがられました。すると文殊菩薩が槌をカチリと打って申された。「法王の法をはっきりと確認してみると、法王の法はかくのごとし」お釈迦様は、さっと説法の座から下りられた。
この法王とは、お釈迦様のことです。
このように永平寺の法堂は、法王たる住持(今に生きるお釈迦様の応身)が
説法される場所であるので、こちらの額が掲げられているのだと思われます。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
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