2017.07.11
展鉢の偈(てんぱつのげ)とは、
食事の際、応量器(おうりょうき)と言う、修行僧が食事をいただく際に必要な食器を使用する前にお唱えする偈文です。
仏生迦毘羅(ぶっしょうかびら)成道摩揭陀(じょうどうまかだ)
説法波羅奈(せっぽうはらな)入滅拘絺羅(にゅうめつくちら)
如来応量器(にょらいおうりょうき)我今得敷展(がこんとくふてん)
願共一切衆(がんぐいっさいしゅ)等三輪空寂(とうさんりんくうじゃく)
仏は迦毘羅(かびら)に生まれ、道を摩迦陀(まかだ)に成じ、
法を波羅奈(はらな)に説き、拘絺羅(くちら)に入滅したもう。
如来の応量器を我れ今、敷展することを得たり、
願わくは一切衆と共に、等しく三輪を空寂ならしめん。
こちらの偈は、読んで字のごとく、仏蹟、お釈迦さまの四大聖蹟を、そこでの事蹟ともどもあげており、お釈迦さまの一代記の略説となっております。
迦毘羅は釈迦族の首都で、誕生地は近くのルンビニーの園でさす。
摩迦陀は国の名前で、ガヤー城の郊外で成道されたので、
ブッタ・ガヤーと呼びます。
波羅奈は、ベナレスと言う町で、そこで初めて法を説かれました。それを初転法輪と言います。
拘絺羅はクシナーラ(クシナガラ)で、そこでお釈迦さまは入滅・涅槃に入られました。
このように
毎日、毎度の食事にお釈迦さまの一代をふりかえっています。
それだけお釈迦さまを尊く敬っています。
清水
御縁をありがとうございます。
駒大高校、駒澤大学卒業後平成13年冬に大本山永平寺(福井県)へ安居(修行)。平成15年より北海道へ修行。平成23年4月より皎月院へと戻り副住職として補佐をさせて頂いております清水亨龍(こうりゅう)です。 合掌
私の趣味はクライミング、スノーボードなど身体を動かす事です。また旅行も大好きです。ぜひ皆さま気軽にメールやお電話お待ちしております。
どうぞよろしくお願いします
(^人^)